20日(日)、電気自動車(EV)の普及促進を目的に、義塾発のベンチャー企業「株式会社シムドライブ」が設立された。代表取締役社長に清水浩環境情報学部教授が就任し、義塾をはじめ、ベネッセコーポレーション、ガリバーインターナショナル、丸紅、ナノオプトニクス・エナジーなどが出資する。


 同企業は、国内外の自動車・部品メーカーと提携し、「SIM-Drive」に関する技術の提供を行う。これは、車輪ごとにモーターを取り付けるインホイールモーター式のEV開発のための技術で、清水教授がEliicaの開発などを通して30年に渡って研究してきたもの。エネルギーの無駄な消費をなくし、充電一回当たり走行距離を従来のEVに比べて最大で約2倍延ばせるという。
 2013年にはEVの年間生産量を10万台にすることを目指す。この目標が達成されると5人乗りの小型EVが150万円程度で販売できる試算もあるという。