無事終了したORF2009。SFC CLIPでは、今年のORFを成功に導いた立役者である実行委員長、小川克彦環境情報学部教授に話を聞いた。

小川克彦環境情報学部教授

気張らない、SFCらしさ

楽しかった。みんながフラットに楽しめたのは、とても良かったです。何よりも壁がなかったですね。研究分野や世代、お客さんと説明者といった違いはあっても、壁を感じないのが良かった。
 特にオープンスペースのセッションが盛り上がると、周りが穏やかに聞いている。邪魔しないし、共鳴している。これはレイアウトがうまかったんでしょう。キャラントAのぽっかり空いた空間が、とても盛り上がってましたね。初日の「創造するアーキテクチャ」は、まさにそう。定員30人くらいのところで、120人くらいが聞いていた。90分、立ち見の人もいたし、椅子のないところに座ってる人もいた。熱気を帯びて、みんなが真剣に聞いていた。こんな光景は今まで見たことが無かったです。時代の分かれ目って言うのかな? 若い人に任せていきたい、と思いましたね。
 

創造するアーキテクチャ

キャラントAのように、オープンスペースでのセッションは去年からで、とても良いですね。それもやはりデザインを田中浩也先生、中澤先生、筧先生に任せたのが正解だった。そのおかげで各研究会ごとの壁も無くなってました。気張らない、SFCらしさが見れた。
 このORFというイベントは、開催期間だけじゃなくて、来年の今頃までずっと続いて欲しいです。もちろんリアルでは難しいが、ヴァーチャルでなら出来ます。Twitterはそのためにあるようなもの。#orf2009を、今度は#orf2010にすれば良いわけですから。もちろんこの波は、終わりと共に小さくなるだろうけども、その波が小さくても続いていって、来年の今頃にはまた大きな波になって、盛り上がってくれると良いですね。