6日(土)、藤沢市の秋葉台市民文化体育館にて、藤沢市とNPO協働事業のふじさわサイネージ(電子掲示板システム)、およびSFC研究所オープン無線プラットフォーム・ラボが、共同で地域WiMAXを利用した電子掲示板の実験を行った。


 今回行われた実験は、体育館で開催されたレーボール大会の予選結果やチームごとの情報、周辺地域の店舗の情報等を写真や地図などを、体育館に設置したデジタルサイネージ(電子掲示板)に映すというもの。

個人行動を好む生活スタイルへの変化の中、ICTで再び地域の人々の交流を促すことが、この実験の目標。関係者は、「ICTで地域の交流を広め、特に実際に人々が出会い、話をするきっかけになれば」と語る。
 今後は自分が今いる場所の情報を、より詳しく、リアルタイムでわかるようにするという。地域の人がその場でわかる必要があるもの、例えばゴミ収集日の変更告知などを地域内の複数のサイネージから同時発信し、その情報を見た住民同士が設備の周りに集まって話し合うといったようなきっかけ作りを目指している。
 取材中にも、ディスプレイに映された情報を話題に、初対面の大人とバレーボール大会に出場する中学生達が会話をする場面が見られた。関係者は、「このようなちょっとしたきっかけを地域の中で増やしていきたい」と語った。