12日(月)4時限、「ネットワーク産業論」(夏野剛政策・メディア研究科特別招聘教授担当)にて、グリー株式会社代表取締役社長の田中良和氏が講演を行った。グリーの創業や会社説明に関することや、インターネット、テクノロジーを通じて、世界をより良くすることについてなど、様々なメッセージをSFCの学生に伝えた。


 グリー株式会社は、2004年の設立から新興のIT関連企業としては目覚ましい急成長をしている。2008年に東京証券取引所マザーズに上場後、短期間で東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。創業者である田中氏の講演は、グリー株式会社の概要説明ではじまった。田中氏は、25歳程で会社を立ち上げ、世界的な何かを10年の間に残せるぐらいでないと、一流ではないと話した。また、ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソネットエンタテイメント)株式会社に在籍時に、10年かかって一人前になると言われたことが印象に残っており、ベンチャーなどに比べてスピードが遅いと指摘した。さらに、グリーのビジネス形態や、対象ユーザーの特性など、日本のインターネットビジネスに関する見解を話した。
 また、講演後には学生と田中氏との質疑応答が行われた。
【田中良和氏・略歴】
1977年東京都出身。日本大学法学部を卒業後、ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソネットエンタテイメント)株式会社に入社。2000年2月、楽天株式会社に転職。2004年2月に個人の趣味としてGREEを開発、公開する。同年10月、楽天株式会社を退社。同年12月、グリー株式会社を設立し、代表取締役に就任。