FC東京は21日(火)、2011年2月1日付で村林裕政策・メディア研究科教授が代表取締役社長職から退任することを発表した。同チームは今年度のサッカーJリーグ1部(J1)で16位となり、2部(J2)への降格が決定していた。


 義塾在学中に応援指導部主将を務めた経験もある村林教授。義塾商学部を卒業後、東京瓦斯株式会社に入社。1998年の東京ガスサッカー部のプロ化やFC東京設立に際し、フロントとして辣腕を振るった。2008年2月にFC東京の社長に就任。2009年のナビスコカップ優勝時にはパフォーマンスを行うなど、名物社長として有名だった。また、その培った知識と経験を後進へと伝えるべくSFCで教鞭を執っている。担当授業は「スポーツビジネス」など。
 来季に向けて、赤字覚悟で戦力の維持を進めているFC東京。J2に降格するものの、今シーズンはまだ天皇杯優勝の可能性を残している。明日25日(土)にアビスパ福岡と準々決勝を戦い、勝てば29日(水)に元日の決勝進出をかけて、共にJ1の強豪、鹿島と名古屋の勝者と準決勝を戦うことになる。