心身ウェルネスセンターが14日(月)、SFCの学生・教職員向けに地震後の心のケアと健康管理について、SFC公式Webページに文章を掲載した。ただしSFC-CNSのサービスが停止中は、サイトの閲覧ができない。SFC CLIPでは、停止したリンク先の全文を掲載している。


 心身ウェルネスセンターによれば、自分自身が大怪我などしていないとしても、知人の被災や報道される非日常的な状況によるのストレスから、ASD(急性ストレス障害)やPTSD(外傷後ストレス障害)などの「心の病気」が起こることもあるという。
 その際、心身の回復のために食事や睡眠をしっかり取ること、いつもの生活に戻ること、友達や家族やカウンセラーなどに自分の気持ちを話してみることの大事さを訴えている。
 また心身ウェルネスセンターは、カウンセリングや保険相談の受付も行なっている。相談したいことがある場合や、医師の診察を受けたい場合にも、気軽に連絡してもらいたいとのこと。ただし、停電・休講による業務時間の変更もあるので、事前に連絡をしてから相談に行くようにしたい。
 なお、ページ最後に当該ページへのリンクがあるが、SFC-CNSサービス停止中は閲覧ができない。以下は、リンク先の全文となっている。

学生,教職員各位
 東北の大震災があり,SFCでは幸い大きなけが人はいませんでしたが,多くの方が帰宅困難になり,恐怖感からストレスを感じたことと思います。また,ご自宅や外出先にいた方も,繰り返される余震や報道される非日常的な状況に恐怖感を感じている方もいるでしょう。ご家族に連絡がとれずに不安な時間を過ごしたり,ご親族やご家族が被災された方もいらっしゃるかと思います。
 こうした救急の現場は,私たちの日常で滅多に遭遇する場面ではありません。緊張が高まった日常生活から,精神的動揺や心身症状を感じる方もいます。
 被災時やその後のストレスのために,ASD(急性ストレス障害)やPTSD(外傷後ストレス障害)などの「心の病気」が起こることがあります。
 被災直後~1か月ころから,下記のような症状が出る場合があります。
1.震災時の体験に関する記憶が,フラッシュバックや夢の形で繰り返しよみがえったり,気持ちの動揺や,頭痛,めまい,吐き気,下痢,胃痛,動悸などの身体反応が起こる。
2.その体験に関して考えたり話したり,感情がわき起こるのを極力避けようとしてしまったり,思い出させる場所や物を避けようとしてしまう,一部の記憶を思い出せない,感情が麻痺したように感じる,といった心の変化がある。
3.よく眠れない,すぐ起きてしまう,いらいらして怒りっぽくなる,物事に集中できない,何事にも必要以上に警戒したり,ちょっとした物音などの刺激でもひどくビクッとしてしまう,涙が止まらない,などの精神的緊張が高まる。
 このような心の変化は決して驚くような反応ではなく,いつもと違う緊張が高まった場面に出会った後に起こりやすいものです。多くの人は自然に回復していきますが,時間がかかることもあります。
 食事や睡眠をしっかり取り,いつもの生活に戻ることも大事です。また,友達や家族,カウンセラーなどに自分の気持ちを言葉にして話してみることも心身症状の回復に役立ちます。
 心身ウェルネスセンターでは,カウンセリングにより,みなさんの心身症状の回復のお手伝いをさせていただきたいと思っています。心身の症状が強いときは,医師の診察を受けることも出来ます。もしご希望がございましたら,お気軽にカウンセリングや保健相談にいらしてください。
心身ウェルネスセンター
(カウンセリング予約 [email protected]
大学保健管理センター
(診察時間はWEB参照 http://www.hcc.keio.ac.jp/ )
*しばらく停電や休校等により,業務時間が変更になることがあります。お手数ですが,事前にご確認ください。
発信者: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス