4月1日(金)からSFC生限定のWiMAXサービスが開始する。これによりどこにいてもSFC-CNSにアクセスできるようになる。またこの限定プランは通常4,480円/月が2,980円/月で利用出来る。4月、5月はキャンペーン期間で、加入月の月額利用料無料と登録料2,850円が無料になる。これほどのサービスをSFC生が受けられるようになるには並々ならぬ努力があったに違いない。今回その尽力者である中村修環境情報学部教授にお話を伺った。

SFCには未来があった

SFCはキャンパス設立当初、先進的なキャンパスネットワークインフラの充実で他大学を圧倒していた。SFC生ならネットワークを思う存分使い、イメージ通りのサービスを作れるという環境だった。キャンパスでサービス実験を行い、成功体験を得た学生たちが、世にチャレンジしていった。SFCには未来があった。しかし現在では、他大学でもネットワークインフラは整い、SFC生だけのものではなくなった。もう一度、SFCに未来を取り戻したい。そういう思いが最初にあった。

SFCの学生には、常に最高の環境を

これからの未来はモバイル。iPadやネットブックの普及で、どこでも作業が出来るようになった。しかし3G回線では細い。もっと高帯域のネットワークをモバイルしてほしい。WiMAXで、SFCと同環境の作業領域をモバイルしてほしい。もちろんデータベースなど、SFC-CNSだけのサービスもどこでも利用できる。その作業領域を使って、どこにいても新しいことにチャレンジしてほしい。SFC生はどこにいたって、SFC生なんだから。

キャンパスネットワークだから、できること

授業で言えても、インターネット上にあげられたら困ることはたくさんある。SFC生なら話していいこともあるが、他の学生には知られたくないこともたくさんあるのだ。これまでもSFC-CNSネットワーク上に、情報を閉じることは出来た。しかしそれはSFCのキャンパス内に閉じているだけで、東京ではその話は聞けない。しかし4月からはそれもできる。東京にいて、SFCの授業を聞けるかもしれない。
 過去にsfcnote(※関連記事参照)というサービスがあった。これもTwitter上だから問題だったけど、CNS上ならなんの問題もない。教授陣も喜んでコメントすると思う。これまではSFC-CNSはSFC内に閉じたサービスだったが、これからはSFC生ならどこでも使えるサービスになった。この領域を使って、面白いサービスをみんなでどんどん展開していって欲しい。

自由を提供すると同時に、学生を守る

新しいアイデアには、常に法律の問題が絡む。ITの検閲は年々厳しくなってくる。そんな中、大学外で著作権や個人情報の問題で法律に触れたら、警察は直接本人にいってしまう。しかし大学ネットワークでやったら苦情は大学にくる。それでいいと思う。キャンパスネットワークの使命は、学生を守ること。学生には新しい頭で、体制にのまれずチャレンジしていって欲しい。それを全力で支えるのが大学なんだね。

ハイエンドなサービスを低価格で

学生なのだから、低価格であることは欠かせない。今回はなんとか月額2,980円に抑えられた。そして忘れてはならないのが、このサービスは慶應生限定ではなくSFC生限定という点。加入にはSFC-CNSアカウント及びメールアドレスが必須で、残念ながらSFCに通っていても日吉や三田の生徒は加入できない。4月、5月なら加入月料金も無料だ。とにかくSFC生なら入ればいいよ。