義塾野球部は11日(土)、神宮球場にて第60回全日本大学野球選手権記念大会の準決勝、東京国際大学戦(東京新大学)に臨む。試合開始時刻は天候が考慮され15:30に変更された。これに勝利すれば12日(日)に同じく神宮球場で行われる決勝への進出が決まる。


 各大学野球リーグの代表チームが一同に会し、春の大学日本一を決める全日本大学野球選手権のベスト4が10日(金)に出揃った。東京六大学野球連盟リーグの代表として出場している義塾野球部はシード枠に入り、2回戦から登場した。8日(水)の2回戦で東京農業大生物産業学部(北海道学生)を、9日(木)の3回戦では愛知学院大学(愛知大学)をそれぞれ下してベスト4、準決勝へと進出している。
 義塾野球部の準決勝の相手は、東京新大学野球連盟リーグを初めて制して代表となった東京国際大学。プロ野球広島を初優勝に導いた名将・古葉竹識氏が2008年に監督に就任して以来力をつけ、今大会では3回戦で優勝候補であった日本体育大学(首都大学)を下して準決勝進出を決めた。また、義塾江藤省三監督とプロ出身指導者対決として注目を集めている。
 準決勝に勝利すると、続く12日に行われる決勝への進出が決まる。対戦校は九州共立大学(福岡六大学)と東洋大学(東都大学)の勝者。特に東洋大学は2回戦の福岡大学戦(九州六大学)で大会記録タイの19奪三振を記録した左腕・藤岡貴裕投手を擁し、義塾野球部の全国制覇に大きく立ちふさがるだろう。
 しかし、こちらも負けてはいない。SFCが誇る義塾のエース竹内大助投手(環3)は3回戦愛知学院大学戦でノーヒットノーラン、完封こそならなかったものの、9回を投げ切り1安打1失点、自責点0の快投を演じている。調子は良さそうで、準決勝、決勝に向けて期待が持てる。
 慶早戦の勝利インタビューで主将の伊藤隼太選手(環4)が優勝宣言をしたものの、選手権大会は慶早戦に比べると若干注目度が低いかもしれない。しかし、各リーグの代表チームが高いレベルでしのぎを削り、優勝すれば全国の大学の頂点という栄誉が与えられるという大きな大会である。義塾がこれを制せば、24年ぶり4度目となる。めったにない全国制覇の瞬間、義塾野球部が真の「陸の王者」になる瞬間を目撃しに、神宮へ行こう。
※大学名の後ろのカッコはリーグ名
例:愛知学院大学(愛知大学)→愛知大学野球連盟リーグ代表愛知学院大学