義塾野球部は12日(日)、東京六大学野球連盟代表として出場している全日本大学野球選手権の決勝戦に臨んだが、東都大学野球連盟代表東洋大学に1-3で延長サヨナラ負け。惜しくも準優勝に終わった。


 各大学野球リーグの代表チームが一同に会し、春の大学日本一を決める全日本大学野球選手権。義塾は前日の11日(土)の準決勝で東京国際大学と激突。先発の竹内大助投手(環3)が打ち込まれるものの、山形晃平投手(法2)、福谷浩司投手(理3)が好リリーフを見せ、6-4で勝利し決勝進出を決めた。決勝の相手は好投手藤岡貴裕投手を擁する前年度覇者東洋大学。

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12日の決勝戦は雲の切れ間から若干日がのぞいた13時に義塾の先攻でプレーボール。

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義塾はなんとこの大一番、今季抑えを務めてきた福谷投手を先発のマウンドへ送り出す。福谷投手は今季初先発。対する東洋は3連投となるエース藤岡投手に決勝を託した。

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先手を取ったのは東洋。1回の裏、先頭の小田裕也選手がヒットと盗塁で1人で1死2塁のチャンスを作る。すると優勝への重圧からか、義塾ファースト鈴木裕司選手がタイムリーエラー。東洋に1点を献上してしまう。

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好投手・藤岡投手を前に早く追いつきたい義塾は3回表の攻撃、下位打線のヒットと送りバントで一死二塁のチャンスを作る。しかし、ここで1番辰巳智大選手(文3)、2番金田将賢選手(法4)が凡退し、無得点。

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試合が再び動いたのは4回表。2死1塁からこの日6番に入った山崎錬選手(商3)がタイムリーツーベースを放ち同点に追いつく。

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6回表にも義塾がチャンスを作る。ノーアウトで金田選手が出塁。バントとフォアボールで1死1・2塁のチャンスを作るも東洋・藤岡投手が踏ん張り同点のまま動かず。

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逆にその裏、東洋の攻撃。福谷投手は単打2本とフォアボールで2死満塁のピンチを招く。しかし代打・小柴典博選手をレフトフライに打ちとり、こちらも譲らない。試合は投手戦の様相を呈してきた。

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9回の表、先頭の伊場竜太選手(法4)がツーベースで出塁し、一打勝ち越しのチャンスをつくるも後続が続かない。

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9回の裏の東洋も得点することができず、決勝戦は延長に突入した。

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投手戦の幕切れは劇的だった。10回の裏無死1塁から東洋の1番小田選手が福谷投手の139球目を振り抜くと、打球は義塾主将・伊藤隼太選手(環4)の頭上を超えてライトスタンドへ突き刺さった。サヨナラホームランで義塾の春の日本一への夢は絶たれた。

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サヨナラホームランを打たれた福谷投手は肩を落としていたが、伊藤選手が駆け寄り、好投をたたえていた。

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その後、大会の閉会式が行われて主将・伊藤選手が準優勝杯を受け取り、義塾の春の戦いは幕を閉じた。

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なお福谷投手は敢闘賞を受賞。決勝戦延長10回に及ぶ熱投が報われた形となった。

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義塾野球部の春の快進撃は日本一ならず、準優勝という形で幕を閉じた。だが、大学野球には秋のシーズンがある。そして主将の伊藤選手は最後のシーズンとなる。また六大学の代表として日本一を争う舞台に戻ってこられるように、義塾野球部の活躍に期待しよう。