義塾野球部は24日(土)・25日(日)・26日(月)、秋の東京六大学野球リーグ法政大学戦(慶法戦)に臨み、1勝2敗で惜しくも勝ち点を落とした。


 24日(土)の第1戦、義塾は先発のマウンドにエース竹内大助(環3)を送り出した。対する法政は三上朋が先発。先攻は法政。
 先手を取ったのは法政。5回の表1死、7番土井にセンターへのヒットで出塁を許すと、義塾竹内大の暴投でランナーは3塁に。続く8番高木は三振に切って取るも、9番投手の三上朋にセンターへのヒットを許し、1点を先制される。
 しかし直後の5回の裏、9番竹内大、1番影山史貴(総3)の連打で2死1・2塁のチャンスを作る。ここで3番山崎錬(商3)が右中間を破る2点タイムリーツーベースを放ち、一気に逆転。
 義塾先発竹内大はピンチこそ背負うものの、要所を締める投球で7回5安打1失点。8回からは義塾の守護神、福谷浩司(理3)にマウンドを譲る。
 後を受けた福谷は2イニングを危なげない投球で切り抜け、試合終了。義塾は法政戦の勝ち点奪取に王手をかけた。

9月24日(土) 試合開始10:02 終了12:41  観衆8,000人 勝利投手:竹内大 敗戦投手:三上朋

1 2 3 4 5 6 7 8 9
法政 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
慶應義塾 0 0 0 0 2 0 0 0 × 2

続く25日(日)の第2戦は義塾の先発は白村明弘(商2)。対する法政は1年生左腕石田に先発のマウンドを託す。この日は第1戦と入れ替わって義塾の先攻でプレーボール。
 前日に引き続き、先制点は法政に入る。3回の裏2死から法政の1番建部を四球で歩かせ、打席には慶法戦からスタメンに抜擢された2番岩澤。振り抜いた打球はレフトスタンドに突き刺さり、先制の2ランホームランとなってしまう。
 対する義塾は6回表無死、先頭の1番福富裕(商3)が死球で出塁すると、2番金田将賢(法4)が送りバントを決め、1死2塁。このチャンスに3番山崎錬がライトにタイムリースリーベースを放ち、1点差に。山崎錬は前日に引き続き打点を挙げる。
 7回の裏から義塾のマウンドには只野尚彦(商3)。白村投手は6回3安打2失点。タイムリーこそ打たれなかったものの、ホームラン1発に泣いた。
 終盤にさしかかり、これ以上の失点は避けたい義塾だったが、8回裏無死、8番今村に左中間を破るスリーベースを許してしまう。更に続く9番に入っていたリリーフの三嶋にセンターへ運ばれて追加点を取られてしまう。
 打線は法政2番手三嶋の前に沈黙。終盤3イニングで7つの三振を奪われ、反撃できずに試合終了。1勝1敗のタイに持ち込まれ、勝ち点の行方は第三戦に持ち越された。

9月24日(日) 試合開始12:41 終了14:59  観衆7,000人 勝利投手:石田 敗戦投手:白村

1 2 3 4 5 6 7 8 9
慶應義塾 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
法政 0 0 2 0 0 0 0 1 × 3

小雨が舞う中決行された26日(月)の第3戦、義塾は春からリリーフに専念していた福谷を先発のマウンドに送る。法政は第1戦と同じく三上朋を先発に立てた。先攻は法政。
 試合が動いたのは4回の裏。無死から義塾主砲、4番伊藤隼太(環4)がヒットで出塁し、続く5番阿加多直樹(法3)が送り、1死2塁。6番伊場竜太(法4)は凡退するも、7番に入っていた先発の福谷が自身を楽にするタイムリーを放ち、先制点は義塾に入る。
 だが直後の5回表、法政の2番岩澤がヒットで出塁すると4番伊藤諒介に左中間を破られ同点に。
 更に6回の表、四球と送りバント、ヒットで1死1・3塁のピンチを背負うとフィルダースチョイスで失点。勝ち越しを許した。
 これ以上の失点は避けたい義塾はマウンドにエース竹内大を送る。福谷は6回8安打2失点。代わった竹内大は7回8回を危なげ無く切り抜ける。しかし義塾打線も法政三上朋を前に反撃の糸口がつかめない。2-1で法政リードのまま最終回へ。
 9回の表、竹内大が法政打線を三者凡退に切ってとり、リズムを作ると、義塾にサヨナラのチャンスがやってくる。9回裏、先頭の6番伊場がヒットで出塁し、代打大川武範(環3)がきっちり送りバントを決め1死2塁。続く8番竹内大に代打渡邊暁眞(商2)が送られ、ピッチャー強襲のヒットを放つ。1死1・3塁。続く9番福富は三振に倒れるものの、1番宮本が四球を選び、2死満塁、一打サヨナラまで追い詰める。だが、途中から2番に入っていた齊藤雄太(法3)が三振に倒れゲームセット。あと一本が出ずに慶法戦の勝ち点を落とした。

9月26日(月) 試合開始12:59 終了15:32  観衆1,000人 勝利投手:三上朋 敗戦投手:福谷

1 2 3 4 5 6 7 8 9
法政 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
慶應義塾 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

なお、義塾野球部は10月1日(土)・2日(日)、明治大学戦に臨む。春秋連覇へこれ以上勝ち点を落とせない義塾にとって、この試合が正念場になることは間違いない。是非、神宮へと足を運んで欲しい。