SFCのタッチフットボールチーム、慶應BREAKS(以下BREAKS)は26日(土)、神戸王子スタジアムで行われる女子タッチフットボール第20回東西大学王座決定戦(プリンセスボウル)に臨む。その意気込みを主将の佐々木絵美さん(総4)、佐藤由樹さん(環3)、玉利明子さん(総2)に伺った。

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日本初のタッチフットボールチームとして

タッチフットはタックルのないアメリカンフットボールです。タックルがないため防具を付けません。タックルの代わりにタッチを行い、相手の攻撃を止めることができます。タッチは守備側の選手の両足がついた状態で、攻撃側の上半身に両手で触ると成立します。ボールはフットボールより1回り小さいものを使います。

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日本にタッチフットボールを持ち込んだのは冨田勝環境情報学部教授です。教授がアメリカに留学した際に、アメリカで比較的ポピュラーなタッチフットボールに親しまれたそうです。そして帰国された90年、日本初のタッチフットチームBREAKSをSFCに作られました。

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タッチフットの競技人口は現在、1000名を数えるほどになりました。ただ、同時期に日本で盛んになり始めたラクロスに比べると少しマイナーかなと思います。もっとタッチフットが有名になってほしいと思います。

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コミュニケーションと役割分担

タッチフットの醍醐味のひとつは役割分担です。ポジションごとの役割が明確なので、仮に足が遅くても活躍することができます。肩の強い人、背の高い人、足の速い人、それぞれ特徴によって適したポジションを務められるのです。BREAKSのメンバーは全員大学に入る前までは他のスポーツをやっていましたが、それぞれの経験を生かして活躍しています。

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もうひとつの醍醐味はコミュニケーションが重要、という点です。1つのプレーごとに作戦会議が持たれ、作戦を決めます。ここでコミュニケーションをしっかり取っておくことが次のプレーに向けて非常に重要です。これにより、タッチフットをやっていく中でコミュニケーションの取り方もうまくなりました。義務教育の体育の授業などに取り入れられたら、いい教育効果が期待できるのではないかなと思います。タッチフットには色々な可能性を感じますね。

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SFCで一番真剣に勝負できるサークル「BREAKS」

現在、BREAKSには13人のメンバーが所属し、活動しています。練習は朝練が週4日とそれとは別にトレーニングの日があります。午後はオフです。サークルという形で、活動しているので学業を優先しています。授業があれば練習よりそちらを優先させて、授業を履修しています。
 練習は週4プラスアルファですが、一緒にご飯を食べたり、メディアで他のチームの分析をしたり、と練習以外の活動も活発なため、2日会わないと久しぶりと言える位、ほぼ毎日顔を合わせています。一目見てもらえばわかると思うのですが、いわゆる体育会系の上下関係の厳しさはあまりありません。練習も学年関係なく、時には厳しいこともありますが、良い意味で仲良く行なっています。

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今年の戦績は順調です。春の関東リーグ戦を全勝で1位通過し、横浜スタジアムで行われた第20回シュガーボウル杯争奪日本選手権で5位に入りました。秋も関東リーグと東日本代表決定戦を勝ち抜け、26日(土)に神戸王子スタジアムで行われる第20回東西大学王座決定戦への出場を決めています。
 私たちBREAKSはSFCで活動している運動系のサークルの中で、1番真剣にやっているという自信があります。こんなにスポーツに真剣になれるのは今、大学生のうちにしかできないと思うので、頑張っています。そして、一緒に頑張れる仲間を募集しています。いつでも、何年生でも入ることができるので、やる気のある方は是非、ご連絡ください!

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最後に…

これまで、東西大学王座をずっと関西に取られているので、今年は絶対優勝します。応援よろしくお願いします!

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朝早くから全力で走りまわる姿には美しさがあった。きっと彼女たちなら、全国1位の座を手に入れてくれることだろう。日本初のタッチフットボールチーム、BREAKSの活躍に期待しよう。