3月28日(水)、清水浩環境情報学部教授が代表を務める株式会社SIM-Driveは、航続距離が351kmを誇る先行開発車第2号「SIM-WIL」を発表した。この先行車は2011年1月より開発が始まっていた。


 株式会社SIM-Driveは、電気自動車(EV)の普及促進を目的とし、2009年8月に義塾発のベンチャー企業として設立された。清水教授の研究成果や、Eliicaなどで培われたEV技術を広く移転し、EVの普及を促進させることを目的としている。そのために、様々な団体の賛同を募って試作車を開発、賛同企業に等しくその成果を移転する事業を行っている。
 今回の先行開発車事業第2号は、2014年頃に量産化されてほしいと願う電気自動車を試作することを目的としていた。発表された「SIM-WIL」は、2011年3月に発表した先行開発車第1号「SIM-LEI」で実現した300km以上の航続距離を更に向上した他、大型車に相当する室内空間、中級レベルのスポーツカー並の加速度を実現した。
 また現在では、様々な分野の26社の賛同を得て、先行開発車事業第3号に取り組んでいる。先行開発車第3号は、2013年3月の完成を目指している。