カスケードに水を流すか否かに関して、七夕祭実行委員会がカスケード署名を行なっていた。この署名活動によってカスケードに水を流したいと願う学生や保護者、OBの方々の熱意を大学当局側に届けようと試みている。

 七夕祭当日にカスケードの水を流すために署名活動を行なっている七夕祭実行委員会だが、14日(木)に署名の締め切りを迎えた。SFCの入り口にあるカスケードは七夕祭の当日に水を流すはずだったが、大学側の都合により中止にされた。そのため七夕祭実行委員会が署名活動を開始した。

署名活動の結果

 SFC CLIP編集部が七夕祭実行委員会代表の酒井亮輔さん(環2)に現在のカスケード問題の続報を伺った。

 このカスケード署名は8日(金)から行われており、最終的には364名もの署名が集められた。その中で本名が書かれていない7名の無効署名を除き、有効署名は357名分もの数が集まった。この署名はその他の資料と共に学事に提出される。

 集まったコメントの中には、

・「水が流れているカスケードは『目にも』『耳にも』きれいでした! また七夕祭で水が流れているところを見られる日を楽しみにしています!」

・「2年ですが、以前はカスケードに水が流れていたということを知りませんでした。ぜひ、ぜひ見たいです。」 などがあった。

 酒井さんは「357名もの署名が集まるとは思っていなかった。多数のコメントを見て事務側の心を動かすことができたのではないかと思う」と話していた。

気持ちだけじゃない!

 カスケードと節電問題との関係が上がっている中、義塾全体の節電方針としては前年度比で15%の節電を試みている。

 電力量が最大となるピークカットの観点、資源の有限性や環境保護の観点を考慮し、義塾は必要最低限の電力稼働を行っている。しかし、カスケードはこの必要最低限の電力稼働には含まれていない。そのため七夕祭実行委員会は、カスケードがその電力稼働に追加されるために署名を行い、それと同時並行して10・11年度の七夕祭あたりの電力使用量などを分析し、署名と共にデータを学事へ提出した。

 学事からの返答の時期は未定ではあるが七夕祭までには何らかの返答がなされる予定だ。

 年に一度だけ繋がるという天の川伝説。カスケードも再び水の流れを取り戻す日が来るのかもしれない。