2日(火)、2013年度秋学期の研究会シラバスが公開された。秋学期から新たに開講される研究会、並びに担当教員の退職・サバティカル(教員の海外留学などに伴う長期休暇)等のため開講されない研究会もあるので、しっかり確認しよう。

5つの研究会が新たに開講! 統治機構研究、建築・都市設計など


 新たに開講される松井孝治研究会に加え、担当教員のサバティカルのため先学期は開講されなかった小林博人研究会や一ノ瀬友博研究会など、合計5つの研究会がシラバスに加わった。
 松井孝治研究会では、統治機構研究を専門領域として扱う。「未来構想ワークショップ」等の科目で教鞭をとっている松井孝治総合政策学部講師による研究会で、研究会Aとしての開講となる。

 松井講師は60年生まれ、83年東大教養学部教養学科卒。通商産業省、内閣官房内閣副参事官、大臣官房総務課課長補佐、政策研究大学院大学客員教授等を経て、01年参議院議員就任、09年内閣官房副長官、10年参議院内閣委員長。日本政治の第一線で活躍していた松井講師の、「現場と研究をつなぐゼミ」に期待が高まる。

 再開講となる小林博人研究会は、建築・都市設計が専門領域。建築や土木構造物だけにとらわれないで、ハードな都市の構成要素から、ソフトな人間関係まで幅広くとらえ、これから徐々に更新されていく都市の姿を構想し、最終的には、デザインという手法を用いてヴィジュアライズすることが目標。複数のプロジェクトに分かれて活動する。

学期ごとでプロジェクト内容にも変化も


 研究会によっては、春学期と秋学期でプロジェクト内容が異なる場合もある。たとえば、松原弘典研究会のオルタナティブ建築設計(国内編)プロジェクトでは、秋学期に新たに「未来の住宅像」プロジェクトが加わる。未来の住宅に関する構想を作図し、模型化し、ヴィジュアル化して展示まで行うプロジェクトだ。
 秋学期にはORFも開催されるため、活動内容に変化がある研究会も少なくない。現在研究会に所属している人も、改めて自分の研究会の情報をチェックしてみてはいかがだろう。

秋学期に開講されない研究会も要チェック!


 そのほかにも、いくつかの研究会が新たに活動を始める。また、春学期は開講されたが、秋学期は開講されない研究会もある。担当教授が退職され、閉講する研究会もあるので注意されたい。以下、秋学期の研究会の開講の有無の一覧だ。


来期から開講される研究会 来期は開講されない研究会 閉講される研究会
青木節子研究会
一ノ瀬友博研究会
小暮厚之研究会
小林博人研究会
松井孝治研究会
小熊英二研究会
後藤純一研究会
渡辺靖研究会
西山朗研究会
藤田修平研究会

 多くの研究会は履修に際して事前に説明会が行われる。シラバスには担当教授や内容のほか、履修資格や前提科目、選抜方法なども記載されているので、新たに研究会の履修を検討している人はしっかりチェックしよう。