22日(日)、早稲田大学所沢キャンパスにて、第89回早慶対抗陸上競技大会(以下、慶早戦)が行われた。義塾は、わずか3点差で涙を呑む結果となったが、大会記録や塾記録を塗り替えるなど、輝かしい躍進を見せた。


 男子100mでは、山縣亮太選手(総3)が出場。先月行われた世界陸上で、肉離れを起こしてしまった山縣選手。出走した6選手のうち、3選手が10秒5を切るハイレベルなレースとなったが、落ち着いた走りを見せ、10秒31で見事大会新記録を塗り替えた。

 続くフィールド陣は、男子棒高跳びで、川嶋優選手(環3)が出場。去年からケガに悩まされていた川嶋選手だったが、今大会で完全復帰。4m60cmの記録で初優勝を果たし、復活をアピールした。

 男子走り高跳びでは、仲村将太朗選手(経3)が出場。塾記録を塗り替える2m11cmには惜しくも届かなかったものの、2m5cmで優勝。自己記録を9cmも更新した。

 男子円盤投げでは、堀内隆太選手(環4)が出場。序盤は納得いかない投擲だったが、3投目から徐々にペースをあげていった。そして6投目で、ついに47m75cmもの大投擲を見せ、悲願の初優勝をおさめた。

 この時点で、総合得点は義塾、早稲田大学(以下、早稲田)ともに27点の同点。勝敗は、慶早戦最後を締めくくる4×200mリレーの結果によって決定する。

 4×200mリレーでは、岩見隆裕選手(理3)、山縣選手、主将の谷口文也選手(経4)、八木維信選手(総3)が出走。1走の岩見選手が好スタートを見せ、続く2走の山縣選手が早稲田を突き放す。しかし、3走の谷口選手が遅れを取り、早稲田と僅差でアンカーにバトンを渡す。その後、アンカーの八木選手が猛追を見せたものの、不運にもレース途中で脚を負傷してしまう。健闘むなしく、結果は2位で終わったが、2年ぶりに塾新記録を更新した。

 一方、優勝した早稲田は、1分22秒41でアジア新記録を打ち立てた。

 結果、総合点は義塾が27点、早稲田が30点。惜しくも3点差で惨敗となったが、手に汗握る白熱した慶早戦となった。



 毎年行われている慶早戦。なかなか早稲田から白星を上げられていない義塾だが、個々選手の実力は確実に向上している。来年の慶早戦は、ホームグラウンドである日吉陸上競技場で行われる。義塾競走部のさらなる躍進に期待し、そして早稲田に勝利できるように、応援しよう。