6日(日)-7日(月)、神宮球場にて行われた東京六大学野球秋のリーグ戦第4週。義塾野球部は、東京大学(以下、東大)と対戦した。東大との対戦は、2勝0敗で勝利。2回戦では、加嶋宏毅(商2)の圧巻の投球でノーヒットノーランを達成。また、総合順位も1位に浮上し、優勝が現実味を帯びて来た。


 1回戦は、打線が奮わない試合だった。先攻の義塾はヒットの他に、エラー等の相手のミスを誘い、再三得点圏にランナーをおくものの、後続が続かない。

 3回表に4番の谷田成吾(商2)が、左中間を破る二塁打を放ち、続く5番の横尾俊健(総2)が適時打で1点先制するものの、得点できたのはこの回のみ。結果、残塁を14つも築く、チャンスを生かしきれない試合になった。

 一方、義塾の投手陣が健闘した。法政大学戦にも登板した加藤拓也(政1)が先発。まだ荒削りのルーキーは、四球でピンチを背負う場面もあったが、バックの好守備もあり、見事6回まで無失点で切り抜けた。

 その後マウンドに立った白村明弘(商4)も、しっかり0点で抑えて試合終了。なんとか1回戦を白星で飾ることができたが、打撃の点で課題が残る試合となった。



 2回戦は、1回戦と異なり、投打ともに奮起した。後攻の義塾は、初回から立ち上がりを攻め込む。東大の先発、辰亥由崇の四球や、相手の失策で1死1、2塁にすると、ここで4番の谷田がライトスタンドへ本塁打を放つ。5回にも、犠打2本で2点を追加。着実に得点を重ねていく。

 また、先発した加嶋宏毅(商2)は圧巻の投球を見せる。変化球をうまく使い、6回までパーフェクトピッチング。東大打線を封じ込める。7回表にフルカウントから四球を許し、惜しくも完全試合を逃してしまうものの、その後も落ち着いた投球を続ける。結果、9回まで1本もヒットを許さず、試合終了。史上23人目のノーヒットノーランを達成した。



 東大に勝利した義塾は、9試合中6勝2敗1分。勝ち点を3まで伸ばし、首位に浮上した。優勝に手が届くところまで駒を進めた。

 しかし、次戦の相手は現在2位の強敵、明治大学だ。また、春季リーグで完全試合を達成した高梨雄平率いる早稲田大学との対戦も控えている。しっかり兜の緒を締めて、白星を重ねたいところだ。これからの試合日程は、以下の通り。


19日(土)・20日(日)明治大学戦
11月2日(土)・3日(日)早稲田大学戦(早慶戦)

 これからも、義塾野球部の活躍から、目が離せない。