12月23日(月・祝)、慶應義塾大学三田キャンパスでTEDxKeio 2013が開催された。当日は慶應義塾の在学生や卒業生、教授など計15人が登壇し、それぞれが熱いパフォーマンスを行った。SFCに所属する学生からは、初鹿敏也さん(総3)、田中嘉さん(環4)が登壇した。

TEDのプレゼンテーション、慶應版が開催

 TEDは「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」という理念の下、世界各地で大規模な講演会を主催している。TEDxKeioは、このTEDの理念に基づいて慶應義塾で独自に始まったプレゼンテーション大会だ。
 今年のTEDxKeioのテーマは、「Crossing」。小学生から大学院生に至る世代の交差と、人文科学から自然科学まで多種多様な分野の交差を実現し、登壇者同士はもちろん、観覧者にも刺激を与えることを狙った。

 当日は、現役の学生をはじめ、歌手の一青窈さん(99年環卒)や歌舞伎俳優の中村壱太郎さん(13年総卒)などの卒業生、中室牧子総合政策学部准教授など教授も含めた15人がプレゼンテーションを行った。

TED初鹿2『TEDxKeio Crossing』


SFCからは初鹿敏也さんと田中嘉さんが登壇

 SFC生からは、水墨画アーティスト・映像クリエイターとして活動する初鹿敏也さんと、日本インタビュアー協会の認定インタビュアーである田中嘉さんが登壇した。

 TEDxKeio 2013を終えて、初鹿さん、田中さんより以下のコメントを寄せて頂いた。

<初鹿敏也さん>
 TEDxKeioの登壇が決まったのが11月でした。それから2ヶ月間、頭から離れなかった。映像なのか、書道なのか、最後まで迷いました。
 でも最終的には、「自分がつくりたいものではなく、相手が見たいものを探してつくる」という、幼い頃に字が下手だったコンプレックスから生まれた想いを、書道のライブパフォーマンスという体験をオーディエンスと共有することで伝えていこうと決めました。
 巨大筆での書のパフォーマンス実現は、最後までわがままに付き合ってくれたスタッフや、これを楽しんで受け入れてくれたオーディエンスの方々のおかげでした。心より、感謝します。


<田中嘉さん>
 何より嬉しかったのは「聴く」という行為について、会場にいるみなさんと共に考えられたこと。終了後、様々な方にお声掛けいただき、聴くこと、そして私がひとつのキーワードとして挙げさせていただいた「沈黙」についてディスカッションできたことです。
 まさに今回のイベントテーマでもある”Crossing”な空間でした。細部までこだわって企画してくださったTEDxKeioメンバーのおかげです。


当日のプレゼンは後日公開

 当日の様子は、後日YouTubeにアップロードされる予定だ。TEDxKeio 2013に行けなかった学生は、視聴してみてはいかがだろうか。