田中浩也環境情報学部准教授(以下、田中准教授)が、「3Dプリンタ等を備えた実験的市民工房 ファブラボの国際的ネットワーク形成を先導」した功績が評価され、「ナイスステップな研究者」2013に選定された。


 「ナイスステップな研究者」は、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、科学技術への顕著な貢献を称え2005年より毎年選定している。今年は9組10名が選ばれた。田中准教授は、ファボラボの国際的ネットワークの形成を先導したとして評価された。

 8月に、田中准教授が世界40ヶ国が参加した「世界ファブラボ会議(Fab9)」を主催したことは記憶に新しい。田中准教授は、国際連携プロジェクトの推進にも力を注いでいる。また4月には、メディアセンターに3Dプリンタが設置された。SFC以外の場所からも、3Dプリンタを見にSFCまで訪れる人々もいるほど、大きな注目を集めた。



 ファブラボは、3Dプリンタをはじめとした、レーザーカッター、3Dスキャナなど、最新の機器が備えらたモノづくりのための実験工房のこと。現在では、先進国・新興国を問わず世界各国200か所以上に開設されている。日本にファブラボが初めて設立されたのは2011年。田中准教授が研究メンバーとともに「ファブラボつくば」、「ファブラボ鎌倉」を開設した。ファブラボは、市民に広く開放されていて、SFCの学生はもちろんのこと、地域の人々も最先端機器を使ったモノ作りをしている。