4月より、SFC生へ向けて提供されているSFC WiMAXに新たなプランが登場した。従来のWiMAXよりも2倍以上速い、下り最大110Mbpsを実現したWiMAX2+のSFC生専用プランだ。4月末までの期間限定で、従来のSFC生限定WiMAXサービスからの乗り換えキャンペーンも行っている。

新たなWiMAXにもSFC生限定プランを用意

 SFCとUQコミュニケーションズ株式会社は、2014年4月よりWiMAX2+ネットワークとSFC-CNSを直結したアクセス環境を導入。SFC生限定の料金プラン「SFC Flat 年間パスポート」に加え「SFC Flat ツープラス」の提供を開始した。
 新プランでは、SFC-CNS利用者ならば、通常の基本使用料3,696円/月のWiMAX2+/ WiMAX/au 4G LTE(有料オプション)を2,839円/月(2年契約)で利用できる。

wimax1お話を伺ったUQコミュニケーション株式会社
事業企画部 相原円さん


 上記2つのプランでは、CNS経由でインターネットに接続するため、各種データベースなどのCNS限定のサービスを時間・場所によらず利用できる。また、WiMAX2+用の端末は、従来のWiMAX回線及び、オプションでauのLTE回線も使用することができ、電波状況に応じて3つの回線を選択できるようになっている。

期間限定でキャンペーンも


 2年以上「SFC Flat 年間パスポート」の料金プランで契約をしている場合は、機種変更の手続き(別途登録料3,000円が必要)をすることで「SFC Flatツープラス」を利用できるようになる。今なら、期間限定で課金開始月から13ヶ月以上の契約も対象とするキャンペーンが行われている。期間は4月1日- 4月30日の1ヶ月間のみ。
 また機種変更をすると、「SFC Flatツープラス」または「SFC Flatツープラス auスマホ割(2年/4年)」への加入を条件に、端末代金が実質無料になる等の特典が用意されている。

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どれだけ繋がるのか、SFC近辺でテスト

 SFC CLIP編集部ではWiMAX2+対応機器「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」を用いて、独自に通信速度テストを行った。調査したスポットは、SFC生が最も多く利用する湘南台駅、藤沢駅、辻堂駅付近。
 調査手法は、アプリケーション「Ookla SpeedTest.net」を用いて、上り/下り速度を3回ずつ測定して平均値を算出する方法をとった。参考のため、auのiPhone5sでLTE回線を使ってテザリングをした際の速度も同時に測定した。

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 具体的な計測結果は以下(テスト結果)だ。下り速度平均はWiMAX2+が7.92Mbps、auが4.54Mbpsと、WiMAX2+の回線の速さが目立つ。湘南台駅付近に限って言えば、下り平均12.58Mbpsと、LTEよりも平均で3倍以上速い。

 今回は、通信の応答速度を示すping値の計測も行った。一般的に50ms以下が理想と言われており、100msを超えてくるとタイムラグが顕著になるため、オンラインゲームやSkypeなどの通信に支障が出ると言われている。
 今回の計測では、WiMAX2+が74.66ms、LTEが平均59.50msと、理論上LTE回線の方がタイムラグが少なく、安定しているという結果となった。

wimax修正版テスト結果(単位はMbps)。緑のグラフがWiMAX、青がLTEの下り速度




回線速度は速いが、デメリットも


 WiMAX2+の問題点としては、屋内や郊外での繋がりにくさがある。三田キャンパスの大学院棟内や、辻堂駅では、速度が落ちてしまう結果となった。また、平塚駅などのWiMAX2+の提供エリア外になると、従来のWiMAXに切り替わり、こちらも通信速度が一気に落ちてしまった。

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 手軽で安定感はあるが、通信容量制限のある4G/LTEテザリング。一方、湘南台や首都圏では最速で無制限の通信ができ、将来性に期待できるWiMAX2+。各キャリアの特徴を比較した上で、自分の生活に合ったプランを選択しよう。