19日(土)・20(日)、明治神宮球場にて東京六大学野球春季リーグ戦第2週、対東京大学戦が行われた。義塾にとって初戦となったこの試合は、両試合とも打線が好調で、K7-0T、K13-2Tと快勝を収めた。


 東京六大学野球は、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、立教大学、法政大学、東京大学の6校で構成されている大学野球リーグだ。総当たり制で、先に2勝した大学に勝ち点が与えられる。最終的な順位はその勝ち点の合計で決まる。


怒涛の13安打で完封勝利を果たした1回戦

 1回戦、義塾先攻のこの試合では、東京大学(以下、東大)の先発 石上翔太を前に、3回まで得点を挙げられない状態が続く。しかし、4回表、8番小笠原知弘(環3)の適時二塁打による先制で試合が動きはじめる。
 5回表には、無死1塁の場面で谷田成吾(商3)がライトスタンドへの本塁打を放ち、2点を追加する。また、4年生にして初スタメンの竹内惇(商4)が7回、9回に適時打を放ち、それぞれ2点を奪い取る。
 投げては初回からマウンドに立った加嶋宏毅(商3)が圧巻の投球をみせ、東大打線を4安打までに押さえ込む。結果は、K7-0Tで義塾が東大を完封。初戦を勝利で飾った。
 その他、竹内、横尾俊建(総3)、梅野魁土(環3)の3人が盗塁を成功させるなど、投打のみならず積極的に塁を狙うプレーも見られた。
1回戦:19日(土)
 123456789R
K0001202027
T0000000000

打線快調で大量得点。勝ち点1を掴んだ2回戦

 勝利すれば、東大から勝ち点1を掴める第2回戦。義塾打線は前日と同様、3回裏まで奮わなかった。
 しかし4回裏、藤本知輝(環4)の2点本塁打を引き金に、苦しい状況を断ち切る。続く3番の谷田がライトへ二塁打を放つと、5番藤本がレフトスタンドへ本塁打。2点を追加する。
 6回裏、東大は辰亥由崇に替わって石上がマウンドに立つも、先制点で弾みをつけた義塾打線の勢いはとどまることを知らない。2番山本泰寛(環3)が相手の失策により出塁すると、5番藤本の内野ゴロが野選となり1点を追加。その後も、走者を溜めた所を9番加藤拓也(法2)が二死満塁から2点適時打を放ち、4点を奪う。
 また、去年の秋季リーグで活躍をみせた加藤拓也(法2)は、義塾の先発として7回まで1安打無失点に抑える好投をみせた。
 その後も8回裏、近藤俊(環4)の安打を皮切りに、1番佐藤旭(商4)、代打の川崎晃佑(環2)、梅野、照屋塁(環1)が適時打を放ち、この回一挙に7点を追加。勝利を確実なものとした。
 9回表に抑えとして登板した明大貴(法4)は相手の安打と四球を許し、無死満塁から2点を返されてしまうものの、東大の反撃はここまで。その後は追加点を与えず、K13-2Tで試合は終わった。
 2回戦では、代打で起用された選手が結果を残すなど、義塾ペースで試合が進む場面が多く見られた。両日の勝利により、義塾は東大に対し勝ち点1を得た。
2回戦:20日(日)
 123456789R
T0000000022
K0002040713


 義塾の次の試合は、25日(土)・26日(日)に行われる明治大学戦だ。昨季、優勝争いを繰り広げた相手なだけに、是非とも勝ち点を上げたい試合だ。昨年の雪辱を果たしてもらえるよう、引き続き義塾の活躍に期待したい。