1月も終盤。一番冷え込む時期に入り寒さが厳しくなってきました。そんな夜、透き通るような冬空のもとで光り輝く明かりに魅了されてみませんか。寒さを温かさに変えてくれるイベント、「キャンドルナイト湘南台2015」が31日(土)に開催されます。
 今回はキャンドルナイト湘南台の代表を務める坪井和花子さん(環2)に、イベントにかける熱い思いを語ってもらいました。

キャンドルナイト湘南台代表の坪井さん

—キャンドルナイト湘南台とはどのような団体ですか?

キャンドルナイト湘南台は、「地域の方々の交流の場の創出」「スローライフ喚起」「障がいを持つ方の社会進出」を目的に活動している学生団体です。年間を通して、湘南台を中心にキャンドルナイトやキャンドル作りワークショップなどを企画しています。
 この団体、実はSFCの授業から生まれたものなんです。2008年度の「生活者の社会参加」という授業のグループワークで考案したことを実現し、今もなお活動している成功例のひとつです。
 メンバーは4年生が3人、2年生が2人、1年生が3人と、全体で8人の小規模な団体です。

—授業発とは驚きました。具体的な活動内容を教えてください。

月に1度、藤沢市内の子どもたちを対象にしたキャンドル作りワークショップを実施しています。それ以外にも秋祭で展示を企画したり、昨夏はサブウェイでKRAM(室内楽サークル)と一緒にSFC生向けイベントを開催しました。

キャンドル作りワークショップの様子(提供: キャンドルナイト湘南台)

—ほかのサークルともコラボレーションするんですね。

コラボレーションをすることによってイベントに関わる人の数が増え、ひとつのイベントを作り上げる達成感をいろんな人と一緒に味わうことができます。私たちのキャンドルの明かりでみなさんの歌や音楽を彩るなどのコラボレーションができるところ。それが、キャンドルナイトのアピールポイントでもあります。

—地域との強いつながりも大切にしていると聞きました。

これまで活動を続けることができているのは、地域の方々のご支援、ご協力のおかげです。小さな団体ですが、地域に支えられて成り立っています。
 地域で活動しているその他の団体とも協力しています。湘南台で灯籠流し(引地川灯籠流し)を主催している「円行公園 竹林の会」から竹を提供していただいたり、ものづくりのプロ集団「まちあそ美」(主催: World Artist Plaza)と装飾を作ったり、福祉施設の「湘南鬼瓦」(茅ヶ崎市、社会福祉法人 翔の会)とキャンドルを作ったり。「イルミネーション湘南台」とも、イベント当日にコラボレーションをしています。イベントを通して福祉施設の方や地域団体の方など、様々な人と関わっています。

—地域の人々との協同ですね。坪井さんはなぜキャンドルナイト湘南台に携わろうと思ったのですか?

空間や人の繋がりなどのデザインに興味があるんです。秋祭実行委員会にも所属していて、今年度は広報物のデザインの統括を担当しました。大人数の秋祭実行委員会のなかでいかに役割分担をしてイベントを運営していくのかという、そのおもしろさに惹かれました。
 一方、キャンドルナイト湘南台は少人数だからこそ動きやすく、地域の人とも密に関わることができます。そのため広い視野が持てるところに魅力を感じ、1年生の4月から活動しています。
 キャンドルには、明かりで他のものを照らし出す役割だけでなく、主役となる被写体としての魅力もあります。自分が手がけたキャンドルにさらなるデザインを凝らすことがとても楽しいです。もちろんキャンドルそのものの美しさにも大きな魅力を感じています。

キャンドルナイト湘南台2014の様子(提供: キャンドルナイト湘南台)

—いよいよ31日はメインイベント「キャンドルナイト湘南台2015」が行なわれますね!

はい! 日ごろ実施しているワークショップは冬に向けての積み重ねだと思っています。今はひたすらキャンドルを数えるような地味な仕事もあり大変です。
 湘南台公園でキャンドルによる装飾はもちろん、模擬店やステージも企画します。ステージ企画は10枠用意しているので、昨年に比べ大規模になっています。寒い時期なので、焼き芋などの温かい食べ物もたくさん売り出す予定です。来場者の皆さんが楽しめること間違いなしです!

—キャンドルナイト湘南台2015への意気込みをお願いします。

特に子どもを対象にした企画には強い思い入れがあります。寒さが増してくるこの時期、子どもたちが外で遊ぶ時間は少なくなっていきます。公園には安全面の問題のため遊具も減っており、家のなかでゲームをして過ごす子どもも増えています。
 そんな今だからこそ公園という場を活用して、子ども同士はもちろん、子どもと大人、大人同士も交流してほしいと思っています。子どもたちの笑顔が人をつないでいくことを、これまでのワークショップなどを通して実感しました。子どもたちが楽しそうにしている姿は、みんなに元気を与えてくれると信じています。
 ただ単にキャンドルに火を灯すだけではありません。公園を多彩な企画で盛り上げることによって、子どもたちに公園で遊ぶことの楽しさを感じてもらいたいのです。
 もちろん、友だち同士、カップルでの来場も大歓迎です。キャンドルナイトはどなたでもお楽しみいただけるイベントです。お気軽にお立ち寄りください!

—熱い思いが伝わってきます。今後の展望はありますか?

今後はもっと「SFC色」を出せればいいなと考えています。SFCだからこそできること、例えば、協賛先をPRする映像を作って流したり、SFCの研究会が持つ最先端技術を取り入れてみたりしたいです。そうすれば地域の方々が今まで以上にSFCにも興味を持ってくれるのではないか、と期待しています。
 その先駆けとして、アカペラシンガーズK.O.E.がキャンドルナイト湘南台2015に出演してくれます。K.O.E.は地域への密着度がとても高い。様々なイベントに積極的に参加しているからこそ、多くの人たちから愛されているように思います。
 すでにキャンドルナイト湘南台も学生団体の枠組みを越えて、地域団体として見られるようになってきています。それは地域の方々から期待していただいている証拠だと捉えています。いろいろな方々に応援されることでやりがいも感じられるし、頑張ることができます。SFCのなかにもっともっと地域のつながりを大切にする活動が増えていくと良いなと思っています!

今回のイベントにかける熱い思いを語ってくれた坪井さん。熱い想いが込められた「キャンドルナイト湘南台2015」では、地域や人とのあたたかいつながりを感じられることでしょう。

開催日時: 2015年1月31日(土) 16:00-20:30 ※荒天時は2月1日(土)
開催場所: 湘南台公園
開催内容: 子どもを対象にした企画、約3000個のキャンドルの点灯、湘南地域で活動しているアーティストやSFC生が出演する歌ステージ、模擬店(無料カフェオレ配布あり)
主催: キャンドルナイト湘南台実行委員会
共催: 社会福祉法人翔の会
後援: 藤沢市、湘南台東口商店街
協力: イルミネーション湘南台2014 実行委員会

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