3日(土)・4日(日)、明治神宮球場で東京六大学野球秋季リーグ第4週・東京大学戦が行われた。見事に2連勝を収め、勝ち点を3に伸ばした義塾野球部は、3カード目が行われていない明治大学をかわして、暫定ながら首位に躍り出た。

白熱の投手戦 史上初の三者連続ホームラン!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
義塾 0 0 0 0 0 0 0 5 0 5
東大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

義塾の先発投手は今季好調の右腕エース、加藤拓也(法3)。この日も7回を2安打に抑える好投をみせる。しかし、東京大学(東大)投手陣の好投に義塾も攻撃の糸口をつかめず、7回を終えて0-0の投手戦に。

試合が動いたのは8回表。先頭の川崎晃佑(環3)がフォアボールを選ぶと、山本泰寛(環4)が左翼線を破るタイムリー3塁打を放ち、1点を先制。その後、二死3塁の場面で横尾俊建(総4)がツーランホームラン、続く谷田成吾(商4)、山口翔大(環3)もそれぞれソロホームランを放つ。この、1イニング三者連続ホームランは東京六大学リーグ戦史上初の記録となり、義塾はこの回で一挙に5点を奪うことに成功した。

一方、9回裏に東大の代打・田口からソロホームランで一点を返されたものの、後続を抑え、見事K5-1Tで熱戦を制した。また、勝ち投手となった加藤拓はリーグ戦通算16勝目となり、現役最多勝利に並ぶなど、記憶と記録に残る一試合となった。

初回の猛攻 横尾選手は義塾OB・高橋由伸越え!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
東大 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
義塾 5 1 0 1 0 0 0 2 x 9

2試合目は東大の攻撃から開始。神宮初先発の清水洋二郎(法2)は初回から制球に苦しみ1点を先制される。しかし直後の1回裏、山本泰の三塁打などで無死満塁の好機を作ると、谷田に満塁ホームランが飛び出す。さらに相手投手の暴投で1点を追加し、この回計5点の猛攻を見せ、東大を突き放し、逆転に成功した。

2回裏にも横尾が4試合連続となるホームランで1点を追加。4試合連続ホームランは、リーグ史上3人目の快挙を達成。ここでも義塾の主将が、前日の1イニング三者連続ホームランに続く大記録を打ち出した。

4回表にタイムリー、併殺崩れで2点を返されるも、4回裏にはまたも横尾にタイムリー。このタイムリーで横尾はリーグ戦を通算して63打点目を記録、義塾OBの高橋由伸(10年法卒)の通算62打点を上回った。8回裏にも山本泰がダメ押しのツーランホームランを放ち、さらに2点を追加。終わってみるとK9-3Tと快勝し、2連勝を収めて勝ち点1を獲得した。

来週の明大戦に勝てば優勝へ前進

暫定ながらも首位に立った義塾野球部。明治大学が3カード目を消化しておらず、今週末の明治大学対東京大学戦の結果次第では、また順位が入れ替わる可能性がある。いずれにせよ、義塾の次カード、来週末の17日(土)から行われる対明治大学戦は首位攻防戦となり、この一戦に勝利できれば、最終カードである早慶戦を前に優勝へと前進できる。ぜひとも明治神宮球場に足を運び、義塾の勝利を応援しよう。

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