22日(金)、さくらサイエンスハイスクールプログラムに参加している高校生がSFCを訪れた。アジア各国で選抜されたトップレベルの理科系高校生約60人がSFCを体感した。慶應義塾や湘南藤沢キャンパス、GIGAプログラムについての説明を受けたほか、GIGAプログラムの模擬授業やインタラクティブセッションを体験した。

インタラクティブセッションの発表風景 インタラクティブセッションの発表風景

アジアのトップレベルの理系学生が集まる

さくらサイエンスプログラムは科学技術振興機構(JST)が主催しているプログラムだ。理系の分野に関わるアジアの青少年を毎年国内に招聘し、日本の科学技術への知見を広めてもらうことを目的としている。高校生向けのプログラムも行われており、年に複数回の日本への招聘が行われている。これまで各国の最難関高校の出身者や各種理系コンテストで上位入賞を果たした高校生が参加してきた。

慶應義塾ではJSTからの打診を受け2014年8月に理工学部のある矢上キャンパスでの受け入れを開始した。2015年は7月と8月に矢上キャンパスで2回受け入れ、高汐一紀環境情報学部准教授やロドニー・バンミーター環境情報学部准教授が矢上キャンパスでSFCについて説明した。英語で開講される科目のみで卒業に必要な単位を取得できるGIGAプログラムについても説明を実施した。さらに、2015年8月末にはSFCで初の受け入れを行った。今年は4月15日(金)のみ矢上キャンパスで受け入れを行い、4月22日(金)と5月13日(金)はSFCで受け入れることとなった。

模擬授業やセッションでSFCを体感

22日(金)に受け入れられたのはインド、バングラデシュ、インドネシア、フィリピンの高校生約60人。引率を行う各国の教員や、インドネシアからの留学生、タガログ語の分かるGIGA生も参加した。午前、まずSFCやGIGAの説明が行われ、その後タムリン・アフマド・フスニ政策・メディア研究科特任講師によるインターネットについての模擬授業が行われた。参加者は熱心に授業に聞き入っていた。

模擬授業を受ける海外高校生たち 模擬授業を受ける海外高校生たち

模擬授業の後は長谷部葉子環境情報学部准教授によってデザインされたインタラクティブセッションが行われた。高校生に渡されたのは1本のマーカーと画用紙。長谷部准教授は「それぞれが『大学』に持つイメージを画用紙に表現して欲しい」と伝えた。高校生は突然の課題に戸惑いながらも、SFC生のファシリテーションのもと各々のイメージを絵や図にした。バングラデシュからの高校生チームでは「大学においてはキャンパスの環境が重要だ」という意見が目立った。

台湾人のSFC大学院生がインドチームをファシリテート 台湾人のSFC大学院生がインドチームをファシリテート

次にSBCについてのプレゼンテーションが行われ、「SFCに入学したとしてSBCで何をしたいか」というお題が出された。滞在型研究施設に可能性を感じた高校生からは様々な意見が出され、「ぜひともSFCに入って、SBCに関わりたい」と言う高校生もいた。

次回開催は5月13日(金) ミャンマーやマレーシアからも

今年度2回目のさくらサイエンスプログラムの受け入れは5月13日(金)に行われる。インド、マレーシア、台湾、ミャンマーからの高校生約60名が参加する予定で、同様のプログラム内容で実施される。英語でコミュニケーションが取れるSFC生なら、学部生・大学院生に関わらず誰でも参加できる。興味がある人はぜひ参加してみよう。

関連ページ