23日(木)、日吉キャンパスにて平成28年度慶應義塾大学学部卒業式が挙行された。今年度の卒業者数は6,445名。総合政策学部からは398名、環境情報学部からは369名が卒業した。

キャンパスに集う卒業生

10時の卒業式開始に合わせ、会場となった日吉記念館には多くの卒業生が集った。日吉記念館は毎年卒業式の会場となっていたが、今年10月から建て替え工事に入る予定だ。そのため、来年度以降の数年間、卒業式は日吉記念館以外の会場で行われることになる。

卒業式は全学部合同で開催され、日吉記念館は卒業生で埋め尽くされた。壇上には、清家篤塾長のほか、各学部から学部長が登壇。SFCからは河添健総合政策学部長と村井純環境情報学部長が出席した。

卒業式は慶應義塾塾歌の斉唱から始まった。その後には義塾の常任理事を務める長谷山彰氏より学事報告が続き、各学部の卒業者数などが発表された。

続いて、学位記と表彰状の授与が行われた。小泉体育賞や塾長賞、塾長奨励賞などの賞が授与され、SFC生も多くの賞を受賞した。

清家篤塾長 清家篤塾長

清家篤塾長は、式辞にて「学問のすゝめ」の言葉を引用。物事の本質を既成概念にとらわれずに理解することの大切さを述べ、旅立つ卒業生を激励した。塾員代表として住友商事株式会社相談役の岡素之氏からも祝辞が送られ、卒業生を代表して答辞を述べた津田穂香さん(商4)は、應援指導部吹奏楽団の演奏とともに感謝の言葉を返した。

慶應連合三田会会長 比企能樹氏 慶應連合三田会会長 比企能樹氏

2017年三田会の結成も執り行われ、慶應連合三田会会長を務める比企能樹氏より挨拶があった。卒業年度別の三田会に限らず、就職先・職種別三田会や地域別三田会などでの交流も盛んに行われていることを紹介し、三田会のつながりの強さを語った。その後、慶應賛歌の斉唱をもって式は終了した。

SFC生だけの学位記授与

卒業式終了後、総合政策学部生と環境情報学部生は2教室に分かれそれぞれ学位記の授与を受けた。総合政策学部の教室と環境情報学部生の教室の間では相互中継が行われ、授与は同時に進行された。

授与の前には河添総合政策学部長と村井環境情報学部長からの挨拶があった。河添学部長の挨拶は村井学部長の式中の様子への指摘から始まり、会場の雰囲気を和やかなものにした。村井学部長は「福澤諭吉が義塾を創立した時に目指していたものは、今まさにSFCが目指しているもの」と、SFCへの思いを熱く語った。

こちらでは在学中に各方面で活躍したSFC生に贈られる「SFC Student Award」の表彰も行われ、教室はあたたかい拍手に包まれた。受賞商品が図書カードであったことも会場の笑いを誘った。

卒業式・学位授与式の後には、記念撮影をしたり別れを惜しむ卒業生が多く見られた。義塾で過ごした日々を糧にして、旅立つ卒業生が活躍することを願おう。

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