新しいステレオを買ってきたり、デスクトップパソコンの設置をしたことがある人は家電のケーブルやコネクタの種類の多さに戸惑った経験があるだろう。


もしそれが一種類のコネクタでそれを適当につなげるだけで済んだらどんなに便利だろうか。更には、家電を近づけるだけで自動的につながってくれたら?
そんな望みをかなえてくれるのがブルートゥース技術である。リモコンと同じ使いやすさで見えないところの物でも通信でき、歩いている間に町中にあるブルートゥースを搭載したものから情報を受信したり、家の中の家電と通信したりすることができる。未来っぽい話だが、それはすぐ目前まで来ている。
日本の進んでいる携帯技術にブルートゥースを組み込むことで携帯は様々な環境においてユーザーを補助することができるようになっていくだろう。
今年の5月からドコモから発売される次世代携帯電話がブルートゥースを搭載する市販家電の最初となるだろう。ところが、ブルートゥースは現在標準化が遅れており、多くの企業が開発に参加しているが、お互いの試作品が通信できないなどの問題が出ている。
しかし、現在販売されているコンピューターにブルートゥースが搭載され始めたり、今後発売される携帯電話にブルートゥースの搭載が決定するなど、ブルートゥースが完成する前にすでに業界では利用を決めている。
現在は様々な障害を抱えているかもしれないが、家電ネットワークの操作や我々が日常的に利用している携帯などを使って知らないうちに情報を収集するなど、我々の日常に急速に浸透していく技術であることは間違えない。