SIGGRAPHレポート第2回は、メインである3DCGソフトの情報と、日本でも公開間近の映画『Final Fantasy』の話題をお届けします。


 Alias|wavefrontのブースでは、Mayaのデモンストレーションを中心に始終人だかりができていた。映画版『Shrek』での服の動きを生成するアルゴリズムの事例紹介他、PS2用ゲームソフト、『グランツーリスモ3』のデモも行っていた。カウンターでは、ソフト以外にもTシャツやマグカップなどのグッズ販売が好評で、Mayaブランドの底力を見せつけていた。   
 
 A|wと双肩をなすdiscreetのブースでは、3ds maxのプレゼンテーションを日本語で行い、日本語版デモディスクを配るなど、日本人向けのプログラムが充実していた。映画と並んで、3DCGの主力供給先であるゲーム業界での日本の強さを示すものだろう。   
 さて、会場のいたるところで目に付いたのが、日本でも公開間近の映画『Final Fantasy~The Spirits Within~』の映像である。本家SQUARE USA ではもちろん、A|wのブースや、nVIDIAのブース、果ては展示会場の向かいのビルの上にまで映画の宣伝用の看板を立てるという力の入れようだった。   
ところが、展示会場の外での成績は今ふたつ。全米興行成績もTOP10から2週で姿を消してしまい、ロスでの上映も既に1館だけ(SIGGRAPH開催当時)。このフルCG映画、日本では果たしてどこまで話題を作れるだろうか。