第1回目で取り上げたSFCの小檜山研究室をはじめ、SIGGRAPH2001では日本 の大学・研究室の活躍がめざましかった。今回は、その模様をインタビューを交えながらお届けします。


 日本の大学の展示が特に多かったのが「Emerging Technology」のコーナー。 コンピューターグラフィックスにまつわる、様々な新興技術を紹介するためのブースである。  
 ここでは全体23件の展示のうち、9件が日本からのものだった。特に、東京大学は力を入れており、4件の出展があった。
 i-ballというインタラクティブなディスプレイのデモンストレーションを していた東京大学のメンバーは「人の波が激しいので、忙しいときは大変です」「音の出るなど、インタラクティブな動きに喜んでくれる」と話してくれた。
 また、「Art Gallery」というメディアアート系の展示ホールでも、日本からの展示が目立った。
 中でも一番人気があったのが「Protrude, Flow」というインスタレーション。磁気を帯びた液体が音に反応して、幻想的に様々な形を作る。制作者の竹野美奈子さんは、「人気がありすぎて、名刺がなくなってしまった」と、話してくれた。
 今回の「Emerging Technology」と「Art Gallery」はSIGGRAPH2001のConferenceのページでムービーを見ることができる。