「はじめてみることに意味がある 数字で定量的に評価すること」
 石島研究会は、金融経済経営に関するテーマを扱い、分野別にテームに分かれて研究を行なっている。自分達がこれから研究会を作っていくんだ!という意気込みであふれていて、とてもよい雰囲気であるそうだ。研究会の休み時間をロビーで楽しそうに過ごしていた皆さんの様子からも研究会の楽しさが伝わってきた。小川剛さん(総3)と敦賀智裕さん(総3)に話を伺った。


 -研究内容を教えてください。
 本来は、月曜日の5限と木曜日の5限に行なうはずなんですが、月曜日の5,6 限に行なっています。5限はグループで発表をしてディスカッションをします。
 35人全体で3,4人のチームに分かれて、月に1回ケーススタディを行なっています。具体的には、トヨタ対ホンダの企業の価値がどう違うかということについて、結婚情報サービス(オーネットなど)の物語調にして、どれくらいの価値があるかということについて、値段で比較しています。結婚情報サービスに入会するには、100万円必要だとして、100万円分の価値を得られるかということを数値で表したりします。
 6限は、それぞれが興味のある5つのテーマに基づいたチームに分かれて研究をしています。テキストや論文を輪読しているテームもあれば、院生のアドバイスに基づいてプログラムを組んでいるチームなどがあります。個人の希望に柔軟に対応してグループワークをしていますね。僕達のチームは、リアルオプションという評価手法を使って、映画の続編を作成する権利をいくらで買えばよいのかということを考えます。映画が失敗していまったときには、利益はマイナスになってしまいますから。
 -研究会の目的は何ですか?
 学生が研究会に入ってくる目的というのは様々だと思うので、チームごとに目的は違っています。研究会全体としての目的は数字で定量的に評価するということですね。
 -今後のビジョンは?
 小川さん:僕の研究会に対するビジョンは、今までは、講義形式で勉強してきたので、インプットが多かったんです。今年の秋から研究会はC型(総合型)になりました。僕達は、こういう評価ができますよということをアウトプッ トするために数字であらわしているので、今後はアウトプットする方法を勉強し、できるだけその機会を増やしていきたいと思っています。今学期は試行錯誤だったので、来学期からは先生と学生がいい意味で互いに協力し合い、主体的に動ける人間になっていきたいと思っています。
 敦賀さん:この研究会は、他のファイナンスの研究会に比べて自由度が高いということが特徴です。去年までは、先生の講義から得たインプットが多かったので今後は、それを使って様々な分野に応用していきたいと思っています。
 -今後はどのような形で研究会は進行していくんですか?
 5つあるチームが3つチームに再編されます。テーマはコープレートファイナンスについて、マーケットにおける投資家の行動についてファイナンスエンジニアリングについて扱います。詳しくはシラバスを参照してください。
 -他の研究会や企業とのコラボレーションはありますか?
 ファイナンス扱う前田研・森平研・小暮研などとのコラボレーションがあります。その4つの研究会の共同研究室で、様々なデータベースがとれる「サイバートレーニングルーム」というのがデルタ館にあるので、時には連携して研究することもあります。
 -欲しいスキルは?
 いるメンバーでできることをやりたいと思っているので、自分達の能力を最大限に生かせることをやっていきたいと思っています。やる気があれば能力は伸ばせます。
 -提供できるスキルは?
 やはりファイナンス関係です。
 -気になる研究会はありますか?
 ビジネス関係の研究会が気になります。
 -研究会のトレンドは?
 石島先生のオススメなんですが、デニーズのパールミルクティです。
 -主な就職先は?
 ほとんどが金融機関や外資系です。院に行く人もいます。
 -アクセス方法は?
 石島先生のメールアドレス、[email protected]まで。
 -実績は?
 できたばかりなのでこれからに期待してください。
 -入ってよかったと思うことは?
 小川さん:尊敬できる人に知り合えたことです。
 敦賀さん:北海道合宿が楽しかったですね。
 -最後に一言PRをお願いします。
 そこまでビジネス関係に興味のある人でなくても、はじめてみることに意味があると思います。とても楽しい研究会で、先生も友達のようなかんじで、とても楽しい研究会ですよ。