スペイン語研修特集第3回目の今回は、参加したSAの方にインタビューしてみました。滞在先のホストファミリーの様子やキャンパスの環境など、参加した方ならではの情報を詳しく紹介してくれています!また、メキシコは少々危険な国だという先入観があるかもしれませんが、何を気をつけるべきかについても説明してくれましたので、研修への参加に不安をお持ちの方も、これを読んでぜひ参考にしてみて下さい。

1. 全体の感想

ホームステイ先の家族は、親切でフレンドリーでした。
 午前中は、大学でネイティブの先生による文法と会話の授業で、アメリカやカナダ、韓国や中国の学生も一緒に授業を受けていました。アメリカ人の学生は積極的にスペイン語で会話をしていたので、自分も話をしなくては!と、よい刺激になりました。
 最初は、わからないところがあっても、スペイン語でなんて聞いたらいいのかわからない、という最悪の状態でしたが、授業に慣れてくるとわからないところがあったら、すぐに先生に質問し、理解することができるようになりました。また、文法お授業は、SFCで習ったことの繰り返しだったので、知識をある程度定着させることができたと思います。
 午後は自由行動だったので、友達と映画を見たり、バスで近くの町に出かけたりと、滞在地グアダラハラを満喫することができました。グアダラハラの市街地はもちろん、バスで20、30分ほど離れたところにヨーロッパ風の美しい町も見所ががいくつかあり、買い物や観光を楽しむことができます。また、大学からバスで10~30分のところには、いくつかの大きなショッピングセンターあります。そこではグアダラハラに住む人々の生活を直に見ることができました。
 3回あった週末のうちの2回は友達と小旅行をしました。メキシコは、鉄道よりも長距離バスが発達しており、座席は飛行機のビジネスクラスのようです。飛行機よりも快適で、乗るだけの価値はありました。

2.メキシコ研修で得ることのできたことや体験について

昼食をとりながら、ホームステイ先のお母さんと一緒に話をするのが楽しかったです。はじめてじかにメキシコのスペイン語を聞き、いきなり会話をすることを迫られた、というかんじでした。インテンの授業ではあまりそのようなことをしなかったので、とてもよい訓練になりました。

3.研修で改善してほしいところや次回参加する人へのアドバイス

事前情報が少なかったことですね。補講でメキシコの歴史についてはスペイン語の本を読んだのですが、今のメキシコの生活について事前に知ることができたらよかったかな、と思いました。でも、余計な先入観がなくて、逆によかったような気もします。毎日が驚きと新鮮の連続でしたから。
 思ったよりも物価は安くありませんでした。週末に泊りがけで旅行にでかけると、バス代・宿泊費にお金がかかります(1万円から2万円程度)。CITYBANKの口座をつくっておいて、いつもでも引き出せるようにしておくと安心だと思います。
 メキシコは暑い!というイメージがありますが、朝夜は冷え込むので長袖は必要です。雨季(7月~9月)なので夜はほぼ毎日、雷が鳴っていました。夕方、雨が降るときもありますが、1時間ほどでやんでしまうので、雨具はほとんど必要ありませんでした。
 メキシコでは、食べ物に注意する必要があります。研修に参加したメンバーの約半分が、おなかを壊していました。食中毒対策に日本で予め予防注射を打ってきた友達はおなかが痛くなることはなかったようです。もし可能ならば、事前対策をうっておくのもいいかもしれません。

4.研修中の小話(人との出会いや、面白かった体験など)

中心街(centro)で友達5人と待ち合わせをしていたときのことです。リアッチ(音楽団)フェスティバルが行われていたため、中心街は人でごった返し!友達をうまく会うことができず、混乱する私達を助けてくれたのは、メキシコの警察やイベントスタッフの方々でした。警察総動員で「日本人を探せ!」と友達を探してくれたのです。メキシコ人の温かさに泣けました。
 もうひとつは、たまたま同じクラスだったアメリカ人の友達に「ストリートチルドレンのためのシェルターと教育施設」に連れていってもらったことです。貧しいけれど、子供達の目はとてもキラキラしていました。

5.その他、なにかありましたら、ご自由にお書きください。

母国語ではない言語で会話する、ということは常に集中していなくてはならないので、疲れることもありますが、ホストマザーの言っていることがわかったときはとてもうれしかったです。スペイン語を実際に使ってみる、という意味でとてもいい経験になりました。食事が合わなかったりと大変なこともありますが、余裕があれば参加してみるといいと思います。