「慶応大学」のバス停があるロータリーから北門警備室横を通ってのぼるタロー坂。その左側に見えるテアトロンというスペースに、今水が溜まって第2のカモ池となっているのを、皆さんご存知でしょうか?そもそもこの場所が池になるということ自体、知らない方も多いでしょう。


 今回のSFCファイルでは、普段あまり意識されないこのテアトロンに焦点を当てたいと思います。
 テアトロンという名前をつけたのは、関口一郎・元総合政策学部教授(故人)の作成されたSFC開設史によると、井関利明・元総合政策学部長であるとのこと。カモ池とセットで「ガリバーの足跡」という名がつけられたこともあったらしいのですが、結局あまり使われていなかったようです。
 用途はといえば、もし大雨などの災害が起きた場合もSFCから外部に水が流れ出ないよう、念のため作られた遊水地で、有名なカモ池(ガリバー池)や駐車場、グラウンドも同じく遊水地なのですが、実際にカモ池以外に水が溜まっている光景を目にすることはほとんどありません。テアトロンも例外ではなく、結局野外劇場として数回使われた以外は利用される頻度も少ないスペースとなってしまっています。
 しかし、3月に入ってからテアトロンが遊水地らしく、水を溜めている姿が目撃されるようになりました。1日(土)の大雨が原因なのか、理由は判明していませんが、目を凝らせば水の上を悠々と泳ぐカモも数匹見えて、もうすっかり第二のカモ池状態。
 突如として登場したこの池。4月の入学式を過ぎるまで水が残っているかは分かりませんが、天気の良い日に周りの芝生に座りながらカモやSFCの校舎を眺めるのはとても気持ちが良さそうです。SFC生の新たな憩いの場になると嬉しいのですが…?

テアトロン付近の写真(3月2日撮影)

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