Triggers! SFC Bloggers’ Projectの松村です。このプロジェクトはSFCでウェブログ文化を創ること、教育環境でのウェブログ活用の形を作ることを目的として2003年4月にスタートしたプロジェクトだ。
 そもそもウェブログとは何か、という点については、関連記事(以前のSFC CLIPで濱野氏(Triggers!のメンバーです)が書いた[日進月歩-情報社会寸評]weblog って、なに? (寄稿))を参照して頂きたい。今回は僕のblogとの出会いをご紹介。

出会い

blogという言葉を聞いて興味を持ったのは2002年10月である。どうやらアメリカの9.11以降、マスメディアとは対立するカタチでの情報源として取り上げられ始めていて、社会的な意味も大きそうだ。実際にそのウェブサイトを見てみると、日付が書いてあって記事がエントリーされている。ん、どこかで見たことがあるぞ。なんて事はない、ウェブ日記と同じじゃないか!
 初めはそう思っていた。僕自身、もう7年もウェブ日記を付けているし、内容もやったことや思ったことの域を超えてきていたので、毎日テキストが吐き出されていく状況はあまり変わらないんじゃないかと見ていたが、どうもそうではないらしい。ならばやってみるか。早速日本で導入している先人も多いblogツールであるMovable Typeを導入して「ブロギング(blogging)」を始めてみた。

なんでやってなかったの?

なんにも考えずにblogを続けてみた。初めはあまりウェブ日記を付ける感覚と変わらなかった。一応スタイルといわれている形式で、つまりニュースサイトや他のウェブログに載っている記事にリンクして、自分のコメントを書いてポストする。この繰り返しである。ウェブ日記に比べてちょっと無機質な感じがし始めたころ、研究計画書を書く事になった。その時にショックを受けたのだ。
「なんで今までやってなかったんだろう。」
 研究計画書を書くときに、ある程度背景知識や現状について書く必要があった。今までは過去のメールやら見た覚えのあるウェブサイトをひっくり返しながら、必要であろう情報を探すところから始めるところだった。しかしblogを付けていたことでいつの間にかblogが、自分の必要な情報が揃っている書庫と化していたのだ。しかもツール冥利、検索まで出来る。Googleで引っかけてくるよりも遙かに正確に「そのものピシャリ」を探し当てられるのだからびっくりである。
 南カリフォルニア大学にあるシネマ・テレビスクール、インタラクティブ・メディア課程( http://cntv-imweb.usc.edu/ )では、入学の時から課題・義務としてblogを付けさせられるそうだ。blogに助けられるという経験をした今となってはうらやましい限りである。もし僕も1年の時にblogを与えられて続けていたら、自分の回りの情報量や整理、そしてアウトプットどんなに違っていただろう。そこでblogは情報リテラシ、つまり情報収集力、編集力、発進力を養う良いツールではないかと考えたのだ。Triggers!立ち上げも、この問題意識に端を発している。

導入は簡単に

それにしても導入には苦労が耐えない。アメリカで作成されたツールゆえに、文字コードの問題からは逃れることが出来ない。このような問題は普段HTMLでウェブサイトを作っている時にはあまり意識しないような問題であり、正直かなり苦労させられた。ツールの導入が難しい固めに、blogをやらないなんてもったいない。そう考えてTriggers!では、まずSFCの学生なら誰でも簡単に導入できるキットを作ろうと考えた。それが、Triggers! blogkit ( http://blog.sfc.keio.ac.jp/kit/ )である。UNIXのコマンドとemacsさえ使えれば、手順に従っていくだけで10分もかからずにblogが動き始める。
 まずblogと出会うことを体験してみてはどうだろうか?

ウェブログリンク

network styly* 裏または避難所 (濱野智史)
・Ka href="http://cafe.sfc.keio.ac.jp/taro/blog/”>********.NET 06. BLOG (松村太郎)
・University of Southern California,Cinema TV school, Interactive Media Division
Triggers! / blognews (Triggers! SFC Bloggers’ Project)
 

ブロガーズミートのお知らせ

Triggers! では毎週木曜日 16:30~18:00、デザインスタジオB棟ドコモハウスにて、SFC Bloggers’ Meetを開催しております。これからウェブログを始めたい人、既にやっている人などで情報交換をしたり、ウェブログ周辺の事情について話し合う研究会です。お気軽にご参加下さい。
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