その時、私の携帯は息絶えた…。
 帰宅ラッシュの横浜東横改札前。先日、springに問い合わせのあったSFCの学生団体の代表の方と待ち合わせをしていた時のことだ。お互い初対面だったため、待ち合わせに携帯電話は必須だった。それなのに、一日中外出をしていて、しかも充電器を忘れた日に限って、電話の用事がやたらと多く、電池マークはかろうじて1本(しかも一回切れて、電源をしばらく切った後に無理やり復活させたぎりぎりの状態)。そしてそんな状況に加え、せっかちな私はいざ相手から電話がかかってきた途端、改札前周辺を見回し電話している男性の姿を見つけ、彼に違いないと確信し、一方的に電話を切ってしまったのだ。私が目星をつけたその男は、私が電話を切った後も普通に通話を続けていた…(はいハズレ)。


 しばらく呆然とした。携帯不所持を貫いているSFCの後輩と渋谷で待ち合わせした時、ハチ公のまさに鼻の下で、とピンポイントに場所を指定した事を思い出したりした。今回もそうしておけばよかった。困ったなぁ。
 と、そこに救世主が現れた。高校から一緒で、且つ研究会も一緒の友達だった。向こうの代表の人が、気を利かせて、というか場を和ませるために、共通の友達であるその彼を連れてきていたのだった。そういうわけで、万事結果オーライという事で大、大感謝である。

かけがえのない仲間との出会い、もうあった?

最終回で、いきなりこんな個人的な体験談をしてしまっていいのだろうかと思いつつも、結局人と人とのつながりって、こういう一つ一つの小さな体験の積み重ねだったり、危機や困難に瀕した時に改めて感じる事だったり、するんじゃないかと思う。
 何もSFCだけに固執する必要はまったくないと思うが、自分の今いる場を大切にするっていい事だと思ったので、この記事を読むであろう皆様の共通枠であるSFCについて、毎回扱ってきた。
 でも本当にここSFCは、出会いの宝庫だと思う。学生同士だけでなく、先生や研究会などを通じて知り合うOBの方々、職員の方々…。出会ってきた人たちみんなに感謝の意を表したい。書く事が何よりも苦手な私だが、今こうして書いている過程の中でお世話になった方たちには特に、この場をお借りしてありがとうの気持ちを伝えたい。

新学期へ向けて…

新学期がじりじりと近づいてきた。また新たな学生が、SFCに入学してくる。springの中心メンバーにも9月生が一人いるが、9月生の新歓は、そもそもSFCしかないという事もあり、規模が小さく「あまり外(SFCや他学部の学生)から関心を向けられてなくて情報が少ない」と感じるとの事。9月入学の人は、日本の4月制のレールとは違う道を歩んだ事は確かで、自分の知っている9月生の人たちも、出会えてよかったと思える人たちばかりである(もちろん4月生の人だってそうなのだが)。そういう人たちとのつながりが減ってしまっているのは残念な事だと思う。
 そういうわけで、どの団体も、個人も、新学期へ向けてspringにて、ぜひ新入生を迎えましょう!(最後に少しだけ宣伝させていただきました。)
 それでは、皆様残りの夏休みも充実した日々となる事をお祈りしています。
 どうもありがとうございました。
※このコラムは、SFCのつながりをもっと大切にしたい!という想いを、springの視点から4回連載として書かせて頂きました。この記事、もしくは全体を通してのご感想・ご意見などは大野[email protected]までお願いいたします。
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