湘南台駅西口に、SFC生が立ち上げた小さな英語学習施設がある。その塾の名は「えいごや」。ビジネスコンテストので優秀賞を受賞したり、複数の新聞にも掲載されるなど今注目を集めている。この塾を立ち上げ、現在塾長を努めるのが環境情報学部の3年の伊藤雄吉さん。


 在学中もしくは卒業後にSFC生が中心となって「旗揚げ」をしたベンチャー企業を取り上げていく「HATA-AGE CLIP」。シリーズ第1回の今号では、この伊藤さんにインタビューを行った。
◇塾設立の動機になった英語塾行脚
 今井むつみ研究室で認知科学を学んでいた伊藤さんは、自身が英語を苦手としていたことから、英語学習についての研究を始める。日本の英会話教室や塾、更にはニューヨークの英会話学校にも足を運ぶなど、様々な英語学習のメソッドを見学した。
 しかしそれらのどの方法も、伊藤さんが学んだ認知科学の観点からすると、「もっとこうしたほうがいいのに」と感じてしまうような、満足のゆくものではなかったという。そこで、「それなら自分で作ってしまえばいい」と、湘南台の教室の一部を間借りして始めたのが現在の「えいごや」だ。今はまだ講師も生徒も募集中の小さな塾だが、湘南ビジネスコンテストの学生アイディア部門で優秀賞を受賞したり、日刊工業新聞や日本教育新聞にも掲載されるなど、メディアからの注目も集めている。
◇広まる評判、着実な成長
 学生が立ち上げた小規模な塾ゆえに、設立当初は生徒の確保に苦労をしたようだが、「英語嫌いが克服できた」「長文がスラスラ読めるようになった」などの生徒の声が評判になり、口コミで徐々に生徒数を増やしつつあるという。

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