12日(木)の夜、SFCのレポートシステムで体育のレポートを提出しようとしたところ、レポートシステムのWEBが繋がらないという状況に遭遇した。友人に確認したところ、「SFCのメールサーバも使えない」、「慶應義塾のトップページも見られない」などの声を聞くことができた。この状況は小一時間ほど続き、時間をおいて再度試してみると、それぞれ復旧していた。


 学生生活においてネットワークが欠かすことのできなくなった今、一時的とはいえサービスが使えなくなると不安を感じることが多い。しかし、ネットワークを管理する各キャンパスのITC(インフォメーションテクノロジーセンター)は13日(金)19時現在、今回の障害に関する情報を何も発表していない。このようなことは一年に何回か経験をする。これをどのように考えればよいだろうか。
 確かに、サービスに関して生じた問題に関してITCが責任を負うことはない。「頻繁には発生しないし、今回は一時的な不具合」と言ってしまえばそれまでである。また障害が認められれば、レポートの提出期限などが延ばされるというのが通常であり、学生に対しての直接的な影響はない。
 しかしサービスを提供する側として、現在の状況・状態を随時説明する、何らかの努力をして欲しいものである。現在は事後的に障害情報を公表しているが、何が起こっているのかわからないという状況の中、○時○分59秒提出のレポートを提出しようする学生にとって、それでは対応が遅いと感じてしまう。
 また皮肉なことに、ITCの障害情報のWEBはキャンパス内部にあり、ネットワークが使用できなければ、それを見ることすらできない。
 周りを見てみると、鉄道の運行情報や、道路の交通渋滞情報などの情報は随時更新され、利用者が情報を得ることができる。何らかの障害が起こった場合は、代替手段を取ることが可能だ。ネットワークと提供するサービスをインフラとして捕らえると、ITCにおいてもリアルタイムに近い形で同様な情報提供ができないのだろうか。
 例えばWEBサーバ、メールサーバなどが現在正常に動作しているのかを、常に外部から監視し、それらを利用者に公表するサービスの提供が考えられる。もちろん簡単な問題ではなく、セキュリティなどの問題が発生することが予想される。しかし、それらのバランスを取りつつ対処していくことによって、より安心して利用者がネットワークを利用できるようになるのではないか。