SFCの常識は世界の非常識。特捜CLIPはSFCの日常に疑問を投げかけ、waseda隊員が気の済むまで取材を行う新企画。記念すべき第一回目は「SFC生の授業態度」について調査した結果をお送りする。


 まず最初に見てもらいたいのがこの写真である。

SFC生でも改めて見るとぎょっとする光景である。SFC生は入学してすぐラップトップパソコンを購入する。もちろん貸し出しもあり必ずしも購入する必要はないが、生活の一部になっているため買わない学生はほとんどいない。しかしながらSFCの入学初年度にかかる費用が約150万円。それにパソコンの費用を上乗せして約170万円。さらに一人暮らしをするとなると…。どうやら慶應の伝統に不景気の文字はないようである。

ちゃんと勉強に使っていますか?
 SFC生はなぜ授業中にパソコンを開くのか。ある学生に聞いてみた。
隊員「パソコンで何をしているんですか?」
学生「授業のパワポ資料を手元で見ています」
隊員「紙のノートは持ってきていないんですか?」
学生「必要なときはパソコンのエディタを使います」
隊員「さっきソリティアやってましたよね?」
学生「………。」
 どうやらSFC生には「授業は退屈」という概念がないようである。ちなみに「Messengerを使っているから私語が少ないのでは」という意見を聞くことも出来た。さらに調査を進めると非常に奇異な光景に出会ったのである。まずは下の写真を見てもらいたい。

どうみてもみたらし団子です。
 世界のどこを探せば授業中にみたらし団子を食べる学生に出会えるのだろうか。しかしこの学生、特に悪いことをしているわけではない。SFCでは授業中の飲食が黙認されているからである。SFCはその立地から1限目が他キャンパスに比べて遅く始まるため、昼休みが削られ20分しかない。20分しかない休み時間では混雑する生協でパンを買うのが精一杯である。だからこそSFCでは授業中の飲食が黙認されている。
 そのため、みたらし団子に限らず授業中に女の子がうまい棒をかじったり、大学イモをバリバリ食べる光景はSFCならではのものである。もっともCLIP編集部では「みたらし団子はただのおやつなのでは」といった意見や「お昼に食べていれば立派な昼食なのでは」、「おにぎりは3時に食べてもおやつにならないではないか」といった意見も出た。

20分は買うための時間です。
 もちろん中には授業中の飲食を禁止にしている先生もおり、授業中の飲食は全面的に禁止にすべきだと主張する先生すらいる。SFCで常識となった世界の非常識。それを今一度見直してみたい。次回からは「授業中の飲食」に焦点を当ててお送りする。