AO入試を目指す受験生を応援するコーナー「Welcome CLIP」。第5週目の今回はAO雑談室をお送りします。肩肘張らない雑談の中に、あなたの志望理由書へのヒントが見つかれば幸いです。今回は4月入試A方式で合格された女性との雑談です。


<参加者>
匿名希望 女性(環境情報学部1年 AO入試A方式1期)
SFC CLIP編集委員 磯田岳洋
磯田:もう7月。受験生は書類作成に本格的に力を入れ始める頃ですね。
匿:そうですね。私は4月からAO入試に向けて準備を始めたのですが、書類作成に入ったのは7月の半ばです。
磯田:私は書き出したのは7月後半です。5月後半に慶應のAO入試を本格的に受ける事を決めて、出願が8月後半でしたから、それに向かって日々書いてましたね。
匿:そうですね。最後まで書ききれたのが8月の最初で、それ以降は何度も推敲してましたね。
磯田:僕も8月のはじめくらいまでに一応形は決まりました。学校の先生にも、塾の先生にも見てもらって、まあこんな感じだろうと。で、父に見せたらこれでは面白くないって言われて…
匿:焦って書き直した?(笑)
磯田:うん(笑)でもなんとなく、大人しめの教科書通りの中身になってしまったかなっていう感じはしてたんですね。だから、いっそのこと大胆に、目立つように書いてやろうと。
匿:あっ、前に見せてもらった事あるよね。自由欄に、雑誌の記事としてSFCでやってきた事を振り返って書いてたよね。すごく面白かった!
磯田:そうそう。最初書いたものをバッサリ切り捨てて、そういうスタイルのものに急遽書き直したんです。最初のときと違って、3日くらいで基本となるものは書き終えました。
匿:最初のときと比べて、中身は変えたんですか?
磯田:最初のに比べるとSFCでやりたい事も、もっと大胆に、大きい事を書きました。
匿:なるほど。人それぞれ意見はあるでしょうけど、SFCが望むものは、必ずしも良い子だけでは無い気がします。いい意味で元気がある事を書いた方が試験官の目にもとまりやすいというか、そういう感じがあります。
磯田:そうですね、同じように思います。どんな風に書きましたか?なにか工夫した所とか?
匿:私は、目立とうとかそんな事は考えないで書きました。特別工夫した事とかは無いと思います。でもしっかりとした文章を書こうと、知っている語彙を総動員して書きましたね。
磯田:添付資料はどのくらい出しましたか?
匿:それは結構出しました。高校時代、コンピュータ系の部活の部長をやっていたんですね。そこで制作した物とか、自分の資格を証明する物とか。ダンボールで、とまでは行きませんでしたが、封筒はぱんぱんでしたね。
磯田:すごいですね!僕は趣味が写真なので、自分の撮った写真の写真集を添付しました。それと、今まで作ってきたウェブサイトをCDに書き込んでそれを出しましたね。封筒はすかすかでしたよ(笑)
匿:添付資料は、量より質ですかね?
磯田:それは、まさにその通りだと思います。当然、届く資料は隅々までチェッくされますが、数百通届く願書をチェックしなければいけない訳です。分厚い資料を送っても、熟読される訳ではないと思います。あくまで憶測ですが。最後に、あなたにとって、AO入試で必要な事とは何だと思いますか?
匿:やはり、誰がなんと言おうと、「情熱」です。アツいものが無いと駄目なんです。全ての原動力ですから。
磯田:そうですね。これから何かに取り組むという姿勢、それに取り組めるだけの能力があるという事を証明しなければいけませんからね。
 今年度の9月入学AO入試は、今月20日(木)に1次選考の結果発表が行われる。