SFCは遠い。都心から通う学生なら誰しもが一度は思うことだ。ゲストとして来る人にとってその遠さは、もはや脅威だろう。実は、SFCにはそんな人のために簡易宿泊施設があるのをご存じだろうか。


 その名も「セミナーゲストハウス」。1994年の3月に(株)城南信用金庫の寄付により、ν(ニュー)棟のそばに竣工された。ここ数年は年間1500-2000人の人々が利用しているという。単純計算で一日平均4-5人の利用者となる。ちなみにSFCでは一日に100人ほどが残留しているそうだ。
 そんなゲストハウスは床で寝ながら残留する学生にとって夢のような施設だが、基本的に学生の宿泊は認められていない。利用対象者は夜遅くまで残っている研究者や、学外から招聘した研究者やゲストスピーカーなどだ。
 施設の広さは延床面積708平方メートルで、16名程の人数で会議などができるセミナールームを含め、11の部屋がある。シングルルームは一泊3500円で、最近できたフレッサインのシングルルームに比べれば半額以下だ。
 簡易宿泊所とは言っても、取材に応じてくれた事務担当は「利用者の方がより快適にすごせるように工夫している」と答えてくれた。もっとも、古野肇一看護医療学部長はおかしら日記で「快適な宿泊をするのにはかなりのノウハウが必要」と書いている。そのノウハウとは朝食についてのアドバイスや湯の出し方、狭いベッドでの寝方など8つもある。快適な宿泊をするには、何回か宿泊を重ねなければいけなそうだ。
 残留スタイルはごめんだけれど、フレッサイン程のクオリティを求めないという研究者には、ゲストハウスが貴重な存在なのだろう。学生たちは入ることも許されないその施設の前で、興味をそそられながらも指をくわえて見ているだけなのか。
と思った時、セミナーハウスの内部を撮影した画像を発見した!
誰かのブログ「<a href="http://blog.livedoor.jp/sfcfac2/" target="_blank">SFCの秘密基地」
 このブログによると、非常に閑散とした印象が伺える。研究室によっては電子レンジや調理器具、ポットやテレビ等が揃っていることを考えると、確かに快適な宿泊にはノウハウが必要そうだ。木の子のパンは非常に気になるところだが。