皆さん、TTCK(鶴岡タウンキャンパス)をご存知ですか? TTCKではどんなことが出来るか知っていますか? 去年の秋から鶴岡在住学生となりました永作が、TTCKの授業の様子や魅力あふれる研究を月刊でお知らせしたいと思います。


 TTCKは、2001年に山形県鶴岡市に開設されたキャンパス。最先端のバイオテクノロジーを駆使し研究を行う「先端生命科学研究所」の活動を中心として、多くの学生や研究者が在籍しています。
 このコーナーでは、主に冨田勝研究会でバイオインフォマティクス(生命情報学)を学ぶ上で必要不可欠なバイオの実験を行うため、TTCKでの勉強を志願した学部生(主に2-3年生)の1年をご紹介いたします。彼らはバイオキャンパーと呼ばれ、1年間または半年間の期限付きで宿泊棟に滞在し、鶴岡で行われる実験をメインとした授業を受けます。
 第一回目となる今回は、TTCKの授業の様子と鶴岡のイベントをご紹介したいと思います。
 TTCKの授業の特徴は、実験に合わせたとても変則的な時間割にあります。例えば、一番初めの授業である「基礎実験」は月曜日から金曜日まで毎日、2週間連続で行われます。これに合わせて1週間でまとめて行われる授業もあれば、週1コマ、SFCの講義を遠隔で受講する授業もあります。このように、実験に合わせて授業が組まれているため、1日3コマ×1週間で終わる授業もあり、2単位分がとても短い期間に感じます。また、嬉しいことにテストは学期末にまとめてではなく各授業の終了後に行われるため、多くの教科が重なることはありません。

実験の様子

今回ご紹介する授業は、先週終わった基礎実験の授業の様子です。実験ノートの書き方から、大腸菌の培養や遺伝子の抽出・確認といった基本的なプロセスをここで学びます。写真からも分かるように、皆さん真剣に授業に取り組んでいます。実験は毎日の予習と復習が大変なため、バイオキャンパーの皆さんは自分の研究+授業といったハードスケジュールをこなしています。凄いですね!!
 そんなハードな平日とは一転し、休日はとてものんびりとした鶴岡生活を楽しめます。鶴岡では4月中旬に桜が満開です。鶴岡公園は日本桜の名所100選に選らばれており、この時期の桜まつりで授業の疲れを骨休めできます。

鶴岡の桜

私達もブルーシートを敷いて、お弁当や縁日の屋台で買ってきたものを食べながら、桜を楽しみました。バイオキャンパーの皆は早速鶴岡を満喫しているようで、たくさんの笑顔を見ることが出来ました。
 4月はイベントが盛り沢山で、TTCKで研究と授業を行っている柘植先生が御結婚され、この月末に披露宴がありました。バイオキャンパーの皆さんはまだにお世話になっていませんが、今まで多くの学生がお世話になってきた先生です。

披露宴の様子

とても幸せそうな先生と奥様を心から祝福させていただきます。
 さて次回は、バイオキャンパーの宿泊棟に潜入!?と、4月の「サイエンスZERO」でも紹介されたオイル生産藻プロジェクトの研究をしている学生に直撃インタビュー!の2本立てでお送りいたします。