SFCの先端研究を発表する「SFC Open Research Forum 2002」が開幕
21日(金)、SFC Open Research Forum 2002(以下ORF)が開幕した。今年で7回目となるこのイベントは、SFCでの先端研究の内容や、その研究結果を発表している。各館での発表では来場者の興味をそそり、出展者との間でコミュニケーションが図られていた。22日(土)も引き続き開催され、竹中平蔵財政・経済、金融担当大臣と、村井純SFC研究所所長の基調対談が行われる予定。
θ館では「明日の湘南地域と大学の役割」というテーマでシンポジウムが開かれ、大学の地域貢献について話し合われた。また会場は多くの聴衆で会場が埋め尽くされ、熱心に討議を聞いていた。
SFC研究ラボラトリとSFC研究所コンソーシアムの研究発表会が行われたΩ館では、SFCの各分野からの発表に、来場者は興味深気であった。インターネット・リサーチ、デジタルシネマ、キャリア・リソース、ジオ・インフォマティクス、バイオインフォマティクスの各ラボラトリと、マルチメディア学習ネットワーク、ENP(enter Net project)、都市情報化と公共空間に関する研究プロジェクトが発表した。
講義棟や研究棟では研究室などの展示での発表が行われ、来場者からの質問に丁寧に案内員が回答していた。
村井研のインターネット対応の高機能実験車、使用される場所にあった通信手段を自動で選択したり、さまざまな機能を提供する
SFC Incubation Village(SIV) のブースではSIVベンチャー・フォーラムが同時に開催された。その中でビジネスアイディアコンテストでは事前に予選を通過したアイディアの発表・審査が行われた。発表者は慣れないプレゼンテーションにも戸惑いながら、自分のアイディアの利点やビジネス化の可能性などを述べた。一方審査員からは「ユーザからのどのようなニーズがあるか。」や「以前に類似商品が存在するが、どのように差別化を図ってくか。」などと、発表者に質問を投げかけていた。
ただ、出展者からは「今年も昨年に引き続き、来場者が少なく残念である。来年以降に期待したい。」という声も聞かれた。確かに初日ともあってか、SFCのキャンパス内はあまり人は出ておらず、閑散としていた。