1日、10月からの総合政策学部長に土屋大洋教授、環境情報学部長に脇田玲教授、看護医療学部長に武田祐子教授が、また政策・メディア研究科委員長に加藤文俊教授が着任した。

教員らの選挙で決定

旧学部長陣である総合政策学部の河添健教授、環境情報学部の濱田庸子教授、看護医療学部の小松浩子教授、政策・メディア研究科委員長の村井純教授は9月30日で退任となった。
新学部長陣として就任する教員は以下のとおりで、10月1日をもって就任する。6月に行われた選挙により選出された。

  • 総合政策学部長: 土屋大洋教授
  • 環境情報学部長: 脇田玲教授
  • 看護医療学部長: 武田祐子教授
  • 政策・メディア研究科委員長: 加藤文俊教授

新学部長陣のプロフィール

土屋教授

土屋教授の専門は国際関係論、情報社会論、公共政策論。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後大学院に進学、法学研究科政治学専攻で修士課程を、政策・メディア研究科で後期博士課程を修了している。2004年に総合政策学部の助教授(有期)に着任して以来、SFCの教員を務めている。塾外ではマサチューセッツ工科大学国際関係研究所客員研究員、情報セキュリティ政策会議有識者構成員などを歴任。現在は国際大学グローバル・コミュニケーション・センター上席客員研究員や内閣府宇宙政策委員会宇宙安全保障部会委員、日本経済新聞客員論説委員などを兼任している。

脇田教授

脇田教授は環境情報学部の出身。専門はビジュアライゼーション、幾何モデリング、スマートマテリアル。政策・メディア研究科では3D CADについて研究し博士号を取得する傍ら、ベンチャー企業でも研究開発や標準化の活動を行った。近年では流体力学や熱力学のモデルに基づくソフトを開発し、化学と美術を横断する映像表現を行っている。2004年から教員としてSFCに戻り、学生とともに研究・表現活動を続ける。主な著書として『デザイン言語入門―モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと』などがある。

武田教授

臨床看護学が専門で、特に急性期看護、がん看護、遺伝看護に詳しい。千葉大学看護学部を卒業後、東京医科歯科大学大学院で看護学の博士号を取得する。遺伝子技術の臨書応用に伴う支援システムの整備、遺伝カウンセリングの充実などについて研究しており、現在は日本看護科学学会評議員、日本遺伝看護研究会役員などを兼ねる。

加藤教授

加藤教授はコミュニケーション論、メディア論、定性的調査法が専門。慶應義塾大学経済学部と経済学研究科修士課程を修了後渡米し、ラトガース大学大学院コミュニケーション研究科を修了、コミュニケーション論の博士号を取得している。2010年からは環境情報学部の教授に就任し、SFCで研究室を持つ。研究者がフィールドに出ることを重視しており、2003年から「場のチカラプロジェクト」を主宰し、学生らとともにフィールドワークを行っている。主な著書は『キャンプ論: あたらしいフィールドワーク』など。

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