卒業生が再びキャンパスに帰り、在学生や卒業生同士での交流を目的としたホームカミングデイ2003(以下HCD)が、11日(土)、SFCで開催された。HCDは今年で2回目を迎え、全体の来場者は620人(HCD2003事務局調べ)を数えた。講演会形式の企画が多かった昨年に比べ今年は来場者参加型企画が多く、実際に会場は多くの卒業生が残留届やホワイトウォールなどに書き込むことでHCDを楽しんでいた。

SFC Dialogue
 受付では卒業生データベース作成の目的も含め、まず残留届の記入を来場者にお願いした。久々に渡された残留届に卒業生は驚きの色を隠せない様子。また、入学年度に応じて色分けされた風船も手渡され、SFC内には色とりどりの風船が宙を漂った。会場では、他にメッセージやポスターで卒業生に自己表現をしてもらうホワイトウォールや、メジャーデビューしたデュオ「ピコマコ」らによるライブ、1期生をたたえる会「SFC Dialogue」、昨年同様にRF-IDタグで位置情報を取得することにより出会いを促進するイマココ企画など、数多くの企画で卒業生は久々のSFCでの一日を楽しんだ。

受付での残留届記入
 フットサル大会に出場し、また自らHCD2003実行委員長をつとめた熊坂賢次環境情報学部長は、SFC CLIPの取材に対し、以下のようにコメントを寄せた。「今年のホームカミングディは、卒業10年目を迎える1期生を祝うという目的で、そのために2期生を中心にして企画をしてもらうということで始まりました。最初の幹事会では60名ほどの2期生が集まり、いろいろの注文をもらい小島総合政策学部長と二人で頼もしいねと思いながら、大変なことになるかもしれないなと不安にも思ったものです。当日まで何回となくしかも夜遅くまで議論をし、ユニークな企画を提案してくれたことには感謝しています。当日、天候にも恵まれ華やいだ気分で開会を迎えることができたときにはほっとしました。SFCダイアローグでは、高橋潤二郎さんと赤木昭夫さんを迎えて、卒業生との対話を楽しみ、「プロとしてお互い付き合うことだね」という村井発言など、多くの示唆にとんだ提案があり、それなりに意義ある集まりになったかな、と思いました。最後に、小雨の中で、花火を見て、集合写真を撮る頃になると、「今日は、一日いい日だったな」と実感しました。個人的には、フットサル大会に研究会として出場してお揃いのTシャツでがんばったのに、全敗という悲しい結果でしたが、それなりに汗をかいて楽しみました。卒業生と現役が交じって試合をするなど、いままで一度もなかったことなので、『もっと、こういう集まりはすべきだな』と強く思いました。得られたことがたくさんあった一日でした。来年は、もっとたくさんの卒業生と現役と、そして教職員が集まるといいな、と思いました。そのために、どうすればいいか、考えはじめました」

ホワイトウォール
 なお、ホームカミングデイは来年度から、10月第2土曜日に開催される予定で、正式に決定すれば、SFCガイドなどの年間行事に載ることになる。