5月31日(土)、4月より高校生向けに実施している「連続公開講座」の中で、村井純・環境情報学部教授が「インターネット・進化と可能性」という内容で授業を行った。授業の様子は全国3ヶ所の会場にインターネットを通じて中継されたほか、一般向けにもSOIを通じて映像を配信。会場は広島、倉敷、鶴岡タウンキャンパスに設置された。


 SFCで授業に参加した高校生の一人は「同じ時間、同じ情報を共有できて楽しかった」という感想を残した。
 今回の試みに関して、村井研究室SOIプロジェクトの工藤紀篤さん(環3)がSFC CLIPの取材に応じた。
 工藤さんは、「参加している他のサイトのことがどこからでもわかる、どこから参加している受講者も質問ができる、どこから参加している受講者も先生から個人が認識できて意見をもとめたりできる、発言している学生のことがみんなで共有できる、といったことを実現できるような工夫をすることが今回の目的」と述べた。
 また通常のインターネットを使った同時中継と違うのは、一度に複数会場の様子を詳細に確認できることだとした上で、「倉敷会場と鶴岡タウンキャンパスとの間ではDVのクオリティそのままを配信する技術が使われ、質の高い映像が提供された。そのため教授の側からは相手先の生徒1人1人の顔が確認ができるので、緊張感がある授業が生まれたのではないか」と話した。
 最後に工藤さんは、「SFCでの普段の授業に生かしていきたい」と今後の展望についてコメントした。