2月に学生有志によって横浜赤レンガ倉庫で開かれた卒業制作展が、2004年も同じ場所での開催が検討されている。日程は2月28日(土)-29日(日)が予定されている。


 卒業制作展は、学部4年生の優れた作品や研究を外部に紹介していくことで、大学内外の交流を促進、学生に対する支援・育成を行っていこうとするもの。単発のイベントではなく年中行事としてSFCに定着させていこうという意図で第1回の開催に至った。そのため、第1回を開催した経験を活かすことができ、立地や費用についても好条件の揃う赤レンガ倉庫での開催が決まった。
 また、第2回は準備に早い時期から取り掛かることができたため、土日の開催が実現しそうだ。平日開催となった昨年度よりも、多くの来場客が見込める。
実行委員の代表を務める加藤太一郎さん(総4)は、第1回の実行委員会で副代表を務めた。以下は、SFC CLIPの取材に対する加藤さんのコメントである。

――昨年度の反省をふまえて、今年気をつけていらっしゃることは、開催曜日の他にも何かありますか?

昨年度はSFCの縮図となるような展示会を目指したのですが、実際には環境情報系の出展に偏ってしまいました。今回はそれを考慮したうえで、総合政策系の学生の出展を募る予定です。ただ、小島朋之総合政策学部長にもご相談したのですが、その場合は当然研究成果の見せ方が問題となります。卒業論文という形でまとめられたものをそのまま持ち込んでも、一般来場者の方が見て楽しみ内容を理解することは難しくなります。

――過去の出展者の方の手法など、参考になりそうな具体例はありますか?

ネットワークガバナンスクラスターの出展が1名あり、この方は論文とは別に映像を作成して出展されていました。
 また、熊坂賢次環境情報学部長は「文字をプロジェクターで写し、視覚表現としてディスプレイするのは一つの手段」とおっしゃっています。壁面を文字がスライドするなどの手法が考えられますが、この場合は内容が二の次になってしまいそうですね。でも、見ている側としては面白いかもしれません。
 出展者の方の工夫次第で色々な方法が考えられると思いますし、実行委員としても可能な限りサポートいたします。「SFCの縮図」を実現できるよう、総合政策系からの出展者が増えることを望んでおります。

――最後に、SFCの学生に向けてコメントをお願いします。

SFCには様々な学生が在籍し、興味関心も十人十色です。それぞれが4年間を過ごし、どのような成果を残して卒業していくのかを知るいい機会です。自分の「熱い」4年間の集大成として、是非卒業制作に取り組み、来年2月の卒展に出展してください。お待ちしております。
 実行委員では現在共に卒業制作展を企画・運営するスタッフを募集している。また、9月末からは出展者の募集も行う予定だ。
【募集スタッフ】
 ◇プロデュース・・全体のコーディネーター(企画力のある人)
 ◇会計   ・・・収入および支出の管理、出展料徴収等(要金銭感覚)
 ◇広報   ・・・関係メディアへの告知、学内への告知
 ◇渉外   ・・・スポンサー獲得(できれば経験者)
 ◇会場デザイン・・展示スペースのデザイン(ED系)
 ◇出展者管理・・・出展者情報の管理、出展者・スタッフ間の調整
 ◇ML管理 ・・・メーリングリストの作成および管理
 ◇HP管理 ・・・HP作成および管理
 ◇当日スタッフ・・会場設営、受付、搬入出手伝い
 ※掛け持ち可能
連絡先:加藤太一郎 [email protected]