6月29日(水)、学生団体XICAは研究会同士が討論するシンポジウム、「インゼミ」を開催した。今回のテーマは「日本を如何に立て直すか」。参加した研究会は竹中平蔵研究会、渡辺頼純研究会、飯盛義徳研究会の3つ。


 大学を跨いだ交流がインカレと呼ばれるが、ゼミすなわち研究会同士の交流を行おうというのがこの「インゼミ」。SFCが掲げる学問領域を横断したアプローチを、異なる研究をしている研究会同士が討論することで実現しようという試みである。
 今回の討議テーマは「日本を如何に建て直すか」。参加した研究会は竹中平蔵研究会(経済政策)、渡辺頼純研究会(国際関係)、飯盛義徳研究会(まちづくり、イノベーション)の3つの研究会。
 審査員は元宮城県知事である浅野史郎総合政策学部教授、総合政策学部OBでみやじ豚代表取締役社長である宮治勇輔氏らが務めた。
 複数の研究会によるの討論は今までにも行われることがあったが、この「インゼミ」はコンペ形式で、競争があることに特徴がある。また、大学同士で競わせるのではなく、SFC内の研究会同士で討論を行うことで、キャンパス内の活性化を目指す目的もある。
 会場となったθ館では照明が落とされた中で2時間以上にわたる熱い議論が交わされた。同じ研究をしていない研究会同士の議論は、テーマに対し様々な角度から光があてられた。加えて審査員からも厳しい指摘が飛び交う中で、今回は渡辺頼純ゼミが勝利を収めた。
 「インゼミ」を企画した学生団体XICAの代表、平尾喜昭さん(総4)は「大学は学生によって活性化されるべき。この試みを他の大学にも活動を広げ、日本の大学の研究会が競争しあえる姿勢を持てるようにしたい」と語った。
 平尾さん