【8期生募集中】学生起業家輩出プロジェクト「KBB Next」運営事務局・石川聡彦さんにインタビュー【PR】
10月1日(土)より、学生起業家輩出プロジェクト・K-POWERS BUSINESS BRAIN Next(以下「KBB Next」)第8期生の募集が始まった。SFC生にもこのプロジェクトを知ってもらいたいと、SFC CLIP編集部に取材の依頼があった。
KBB Nextは、ビジネススクールとビジネスコンテストを融合させた国内最大級の学生起業家輩出プロジェクト。6か月間かけてプレゼンテーションと勉強会を重ね、ビジネスプランをブラッシュアップしたのち、"Final Presentation"を行う。優秀賞に選ばれたビジネスプランは、創業資金として必要な金額を調達できる権利が得られる。プロジェクトがスタートした2010年から7年間で出資総額は2億円を超え、26社の学生起業家を輩出した。
そこでSFC CLIP編集部は、運営事務局で活動する石川聡彦さんにインタビューをした。石川さんは現在東京大学に通う4年生で、実際にこのプロジェクトを卒業した学生起業家でもある。KBB Nextがどのようなプロジェクトなのか、お話を伺った。
—— KBB Nextはどういったきっかけで始まったのでしょうか?
KBB Nextが始まったきっかけは、KBB Nextの代表を務める⾦山靖昌社長の学生を元気にしたいという思いでした。具体的には、学生が自分たちでビジネスを考えて起業できるような体制を作り、起業した後も全力でサポートしてあげたい、といったものです。そのような思いがあってKBB Nextは始まりました。
—— KBB Nextと他のビジネスコンテストの違いはどのようなところにありますか。
KBB Nextは学生に対して資金的な見返りを求めてはいません。出資という形で資金提供することもあれば、融資として提供することもあります。一般的に資金を集めやすいのはIT関連のビジネスとされていますが、KBB Nextでは過去に、学習塾や観光ビジネスなど、成長が見込めれば業種を問わず支援を行ってきました。賞金という形ではなく、収支計画や学生の希望に基づいた資金面の援助を得られるというのは、KBBの大きな特徴ですね。KBBを通じて資金提供された金額は、2億円を越しているようです。
あとは、参加者の層が違いますね。本気でビジネスをやりたい人や、すでにビジネスをやり始めている人が集まってきます。実は、KBB Nextは昨年からこの名前になっているんです(注: 第6期までは「KBB」という名称だった)。単に起業したい人を集めるだけではなくて、すでに起業している人や何らかのビジネス・技術を持っていてそれをさらに大きくしたい人、つまり、すでに行動している人や熱量のとても高い人をターゲットにするという意味を込めて"Next"という言葉がつき、プログラムのレベルも大幅に上がっています。
もちろん、すでに起業している人でないとダメということはないですし、「こういうことをやりたい!」というアイデアベースで来ていただいても全くいいんですけれども、KBB Nextに参加できるのは本気で起業してビジネスを大きくしていこうという思いがある人だけです。賞を取って終わりではなく、KBB Nextでの6ヶ月を起点として、どんどんビジネスを大きくしてほしいですね。
他にも、KBB NextのFinal Presentationでは、投資家の方々の前でプレゼンをすることができます。それも他のビジネスコンテストとの大きな違いです。今年はさらに海外で活躍されているお二人のエンジェル投資家(加藤順彦ポール氏、鈴木陽三氏)にゲスト審査員として来ていただくことになっています。そういった方々の前でプレゼンできるというのは、本当に貴重ないい機会になると思います。
—— 勉強会でアドバイスをしてくださるのも、投資家の方々なのでしょうか?
そうですね。勉強会には、まず約20人の同期、あとは、実際に出資してくださる金山社長や投資家の方々、そして僕も含めた運営事務局が参加します。それから、ゲストとしてKBB・KBB Nextの卒業生が何人か来ることもあります。なので、投資家の方からアドバイスをいただくこともありますし、同じくらいのフェーズで頑張っている同期の学生起業家とアドバイスしあったりということもあります。
—— 石川さんご自身もKBB出身とのことですが、実際に参加してよかったと思う点はありますか。
まずKBB期間中に関しては、学生起業家の先輩たちからとてもリアルな話を聞けるというのがものすごく大きな強みでした。約20人という限られたコミュニティーでかなりリアルな生々しい話を聞けたので、学生で起業するってこういう感じなんだというのが手にとるように分かりました。
もう一つよかったことを挙げるなら、同期とのつながりができたことですね。バイタリティーのある人たちに囲まれながら、ライバルとして切磋琢磨できました。本当に優秀な人が集まっていました。
KBBを卒業した後だと、オフィス(KBBインキュベーションセンター)という拠点を手に入れられたのが一番大きいですね。起業してからの悩みの種の一つとして「作業場所に困る」という問題があります。その悩みを解決するために、KBBインキュベーションセンターが約1年前に設立されました。KBB・KBB Nextの出身者だけが使えるオフィスなんですけれども、すごく綺麗で、渋谷駅からのアクセスも抜群です。この拠点で仕事ができるのはとても便利です。
—— 今回はSFC CLIPに取材をご依頼いただいたわけですが、なぜKBB NextをSFC生に知ってもらおうと思ったのでしょうか。
そうですね、僕個人の印象なんですけど、SFCって、バイタリティあふれる、行動する人がとても多いという印象があるんです。インターンしてみるでもいいし、モノづくりしてみるでもいいし、とにかく行動する人が多い印象があります。KBB Nextでもそうなんですが、ビジネスでも、行動することが一番大事なんですね。ビジネスプランをブラッシュアップすることとかももちろん大事なのですが、実際に行動してフィードバックをもらったり、PDCA(=Plan・Do・Check・Act)サイクルを回したり、そういった"行動力"をKBB Nextでは重要視しています。そこで、SFC生にぜひ参加してもらいたいと思ったんです。
—— KBB Nextが求めている人材は、行動力がある人ということでしょうか。
はい。KBB Nextが実際に参加者に求めている基準は5つあるんですが、早い話で言うと、本気でビジネスをやりたいかどうか。本気でビジネスをやりたいのであれば、実際に行動に移ると思うんですよ。なので、アイデアを練って考えるだけの人ではなく、実際に作ってみる、そして検証してみる、っていう人を求めていますね。
—— KBB Nextに参加するにはどうしたらいいですか?
公式サイトがあるので、まずはそちらを見ていただけたらと思います。実際に話を聞きたいと思った方は、東京では11月23日(水)に説明会があるので、そちらに来てください。サイトには卒業生の一覧があるので、それを見て個人でアポイントメントを取って会ってみるのもいいかもしれないです。
それでもしKBB Nextが自分に合いそうだなと思ったら、12月3日(土)9:00までに指定のメールアドレスにビジネスプランを送っていただければ、エントリー完了になります。参加したいと思った方は、実際に話を聞いてみて、しっかりとビジネスプランを考えて、エントリーしてみてください。
—— それでは最後に、SFC生にメッセージをお願いします。
SFCには起業を考えている人も多いと思うのですが、その"起業したいな"から"起業してみる"というフェーズに移る一つのきっかけはKBB Nextにあると思います。なので、起業したいと思っているSFC生がいたら、思っているだけではなくて、まずはKBB Nextに応募するということを通じて行動に移してみてください。まずは行動してみると、より夢が叶うんじゃないかなと思います。
—— ありがとうございました。
熱意と行動力のある学生を全力でサポートする「KBB Next」。実は参加費はすべて無料で、遠方からの参加の場合は新幹線・特急券代を事務局が負担するそうだ(諸条件あり)。金銭面の心配は全く必要ない。起業したいという気持ちが少しでもあれば、まずは"行動"を。ビジネスプランを考えて、ぜひエントリーしてみよう。