外出、会食、課外活動等の自粛を再要請 緊急事態宣言を受け 学内施設は利用可能
慶應義塾の関係各組織は8日、塾生をはじめとする関係者に対し、政府から首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されたことを受け、対応を発表した。慶應義塾は「引き続き教育・研究・医療活動の継続を図りつつ、塾生、受験生、教職員、関係者の健康と安全を守り、感染拡大の防止を最優先に考え」対応するという。
外出、会食、課外活動等について自粛を強く要請 緊急事態宣言期間中
慶應義塾大学学生総合センターは8日、塾生に対して外出、会食、課外活動等について自粛するよう改めて塾生サイトおよびkeio.jp上で要請した。
新型コロナウイルス感染症の拡大、神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県を対象とした緊急事態宣言の発出を受けた対応で「当面、同宣言が発令されている期間、塾生諸君には、これ以上感染を拡大させないための行動を求め、以下のことを厳守するよう、強く要請します」としている。
要請されている内容は以下の通り。
不要不急の外出の自粛
- 不要不急の外出を自粛して自宅で過ごす
- 密閉・密集・密接環境は絶対に避ける
- 必要な外出も短時間で済ませる
- 都や県をまたぐ移動も極力自粛する
会食の自粛
- 会食を厳に慎む
課外活動の自粛
- 対面による練習、集会、イベント、合宿の開催などの課外活動は全面的に自粛する
感染予防および感染拡大防止の徹底
- 身体的距離の確保
- マスクの着用
- 手指衛生・うがいの徹底
- 密閉・密集・密接の回避
感染時などの対応
感染した場合、感染が疑われる場合、陽性者と適切な感染防護なしに接触した場合は以下のページから報告するよう求めている。
学生団体に向けた要請も 提出済みの活動再開申請は無効に
同じく学生総合センターは8日、緊急事態宣言が発出されたことを受け、学生団体の課外活動に関する要請も発表した。
学生団体の課外活動については、これまでもオンライン以外の課外活動は原則として延期または自粛の継続が求められてきたが、同宣言が発令されている期間は、対面による活動を全面的に控えるように強く要請するという。ただし、緊急事態宣言中にどうしてもオンライン以外の課外活動を行う必要がある場合には、申請により活動の可否が検討される。
8日から緊急事態宣言が解除されるまでを期間とし、学生団体には以下の対応が求められている。
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オンライン以外の課外活動は、原則として全面的に自粛すること。
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オンライン以外の課外活動をする必要がある場合、必ず会長と相談のうえ、緊急事態宣言時における課外活動再開申請の手引き(PDF)の内容に従って所定の手続きをすること。
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活動時間は6時から18時までの間、1日3時間以内とし、活動時間中に食事をしないこと。活動の前後にも複数人での飲食はしないこと。
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大会やイベントの参加、講演会や演奏会の開催、宿泊を伴う活動などを行う必要がある場合は、「2」の手続きに先立ち事前に学生生活担当に相談すること。
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すでに提出されている8日以降の活動再開申請については、許可のでているものも含め、全て無効とする。オンライン以外の課外活動をする必要がある場合、上記の条件を踏まえ改めて申請すること。
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本部を置くキャンパスや、会員の各所属学部から別途課外活動の可否に関する指示がある場合には、その指示に最優先で従うこと。
オンライン以外の活動について、申請をせずに実施した場合、また申請書に記された感染対策が守られていない等の場合は、活動停止等の処分も含め、大学として厳正に対処するという。
また、団体の会員に感染者や濃厚接触者が発生した場合に、感染を隠す、または保健管理センターに報告しないといったことがないよう、誠実な対応を求めた。隠蔽があった場合にも、団体に対して、大学として厳しく対処するとした。
今後の感染状況によっては、急遽、内容が変更となる場合があり、なお、指示変更に伴うキャンセル料等の費用については、全て学生団体の負担となるという。
学内施設の利用は、原則として現状維持
同じく8日、慶應義塾新型コロナウイルス感染症対策本部は緊急事態宣言を受けた対応について、公式サイトにて発表した。
このなかで、各キャンパスへの立ち入りや各施設の利用については「原則としてこれまでの運用を継続」しつつ、不要不急の施設利用は自粛を強く求めるという。
なお、各キャンパスの施設の利用に関する情報はこちらを確認してほしい。
最新の情報に注意を
本記事の内容は執筆時点のものとなる。最新の情報については、慶應義塾大学公式サイト、塾生サイト、keio.jp、保健管理センター、メディアセンターやITCなど各施設の公式サイト、メールなどをそれぞれ確認してほしい。
また慶應義塾では参考情報として、教員および大学生の感染症発生状況を公式サイト上で公表している。