こんにちは!
慶應義塾大学野中葉研究会「ムスリム共生プロジェクト」です。
私たちは、ムスリムとの日本社会における「おもてなし」を超えた共生を目指して日々活動しています。

3月20日(土)、私たちは東京都豊島区のモスク「マスジド大塚」にてフードドライブを開催しました。フードドライブとは、家庭にある米など保存のきく食料品を集め、それらを必要としている人に届ける活動のことです。

当日は地域住民、モスクを利用するムスリムなど多くの方々に足を運んで頂き、お米約170kg、パスタ約30kg、その他様々なものが集まりました。
集まった食料品は、豊島区のこども食堂を開催する3つの団体へ届けました。コロナ禍では、豊島区で支援を必要としている世帯に物資を届けているそうです。


企画背景

この企画は、コロナ禍で教会が困窮者支援の活動を行っているのを知り、モスクでもなにかできないかと思ったのをきっかけに始まりました。その中で、私たちには大きな目的が2つありました。

① サダカ(自発的喜捨)による困窮者支援の可能性

サダカとは、あらゆる自発的な慈善活動のことを指し、ムスリムは積極的にサダカを行うことが推奨されます。
そのため、イスラーム圏では、モスクが中心となって困窮者の支援を行う場所が多くあります。
マスジド大塚では東日本大震災時には被災地へ赴き炊き出しを行ったり、現在も困窮者支援を行うNPOと連携して、池袋周辺のホームレスの方々に向けた炊き出しを行っています。

②地域とモスクの繋がりをつくる

ムスリムの方々は、地域との関係性をとても大切にします。困っている人を助けること、地域社会に貢献することは、イスラームの教えが命じる善行でもあり、ムスリムの意識に根付いているのです。
今回の企画が、マスジド大塚周辺に住む方々や豊島区内の子ども食堂とマスジド大塚をつなぐ、一つのきっかけとなったのではないかと思います。

今後について

このフードドライブ企画は、マスジド大塚にて定期的に開催する予定です。
Welcome Muslim Friendsという研究会のfacebookページにて最新情報を発信しますので、ぜひこちらからチェックしてください!
Welcome Muslim Friends:
https://www.facebook.com/Welcome-Muslim-Friends-369678773376223/

また「ムスリム共生プロジェクト」についてもっと知りたい方は、こちらもご覧ください。
野中葉研究会ウェブサイト:
https://nonakalab.sfc.keio.ac.jp/hp/