新宿眼科画廊にて慶應義塾大学SFCの作家5名で構成される展示グループ展【/】を開催します。是非、ご来場ください。

「グループ展【/】」ポスター 「グループ展【/】」ポスター

【/】

開場時間:

10月13日(金)~10月18日(水)

12:00 – 20:00(最終日のみ17:00まで)

アーティスト:

・Asuka Ishii

・Dai Takanashi

・Fushi / 風史

・Kazuki Nagata

・Kazufumi Shibuya

会場

新宿眼科画廊

展示ステートメント

“/”(スラッシュ)という記号は、「そして」「もしくは」のように文章中で使われることや、コンピュータのパス、分母分子といった上下を分かつための記号としても使われることがある。前後に置かれる言葉や数、さまざまな物事と繋がっている/分け隔てられていることを示すことができるのだ。そして、私たちの生活にありふれているテクノロジーにも”/”のような作用がある。それは友達を「親しい」と「親しくない」で区別するInstagramや、私たちの生活リズムをコンテンツによって方向づける番組表、一定の書式によって記述される住所だったりする。それらは2値化された物事をなめらかに繋いでいるように見せかけるものの、そこに存在していた様々な位相や複雑性を許さない、居心地の良い空間のためのシステムである。

そもそも人は名づけえないものを取り扱うことが苦手であり、整理されたものを求めてしまうという「わかりやすさへの欲望」を持っている。情報技術は整理された世界を表示することで、その欲望を加速させる。その結果、私たちは、分断され整理されたものに居心地の良さを感じ、複雑なものを複雑なままにすることができなくなっている。情報技術の引力と斥力、つまりスラッシュのような効果があるということを自覚しないまま、それが求めるままに(本当は分断されている)物事や人々がつながっているのだと認識する/つながりを演じている。しかしそこは、既に割れ切った後の世界である。

本展示は2020年4月に慶應義塾大学SFCに入学した作家で構成される。四角い箱から発されるブルーライトがキャンパスだった私たちの生活はまさしく”/“であり、さまざまな困難を抱えつつ大学生活を送ってきた。そしてそのことによってつながった(つながりを演じることを求められた)こともあった。こうした経緯を踏まえ、本展示会はスラッシュの効果を受け入れ、再解釈する実験の場とし、情報技術をめぐる表現と実験的な取り組みを経て、透明化している”/”の存在を浮き彫りにすることを試みる。

サイト・SNS

公式HP : https://tinyurl.com/4ckj3myw

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Instagram : https://www.instagram.com/slash_exhibition/?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D