あけましておめでとうございます。激動の2011年もとうとう、終わりを迎えましたね。さて本エントリーでは、そんな2011年のSFC CLIPの活動から学んだことをまとめつつ、2012年のCLIPと自分が担っていきたい役割について書こうと思います。

 まずいきなりですが、個人的には2012年のSFC CLIPの目標に「ソーシャルとニュースの架け橋」を掲げようと思います。何のこっちゃという感じだと思いますが、まずはとにかく2011年を振り返ってみようと思います。

もっと、ソーシャルに。

 個人的な話をすれば、2011年はとても沢山のやりがいある仕事に出会えた、充実した1年でした。SFC CLIPに関しては、3月の震災関連特集、4月のサイトリニューアル、「CLIP記者のあたまんなか」の開設などいろいろと、新たな試みを担当させていただきました。

 その中で実感したのは、SFCにはソーシャルメディアで情報収集をしている方が本当に多いということです。RSSやTwitter、facebookを用いて自分で情報を集め、取捨選択も全て自分でしてしまう、という人も多いでしょう。SFC CLIPのアクセス数も、Twitterからの影響が非常に大きく、沢山の方にリツイートしていただいた記事は、各週のトップアクセス記事になることが多いです。

ニュースサイトとして、もっと。

 またそれだけに、SFC内部の情報に関しては、重要な情報でも十分に通達されていなかったり、どれが信頼できる情報なのかはっきりしない、ということも起きているように思います。

 SFCは学事的なシステムも独特で、履修申告期間・卒プロ申請期間など重要な締切もたくさんありますが、そうした情報もCLIPで整理して掲載すると、「あぶない、忘れてた!!」という反応もよくあります。

 さて、近頃のSFCではTwitter上での情報源は数え切れないほどにあり、また公式の情報源として「SFC navi」という新しいサイトができたりもしました。そんな中でSFC CLIPが、自らの役割としていくべきなのはどういうことなのでしょうか? その答えこそが、序盤で掲げた「ソーシャルとニュースの架け橋」なのだと僕は考えています。

結節点

 サイトリニューアル時から記事ページに設置された「ツイートボタン」や「いいね!ボタン」は、沢山の方に活用していただいています。またしばらく消えてしまっていた「人気記事」のガジェットも復活させて、CLIPのサイトはただニュースを配信するだけでなく、SFCの関心を集計し、また利用者の皆さんに還元する場所にもなっていると思います。

 また多くの記事では、ニュース本文の下に「関連リンク」として、その情報をより詳しく知るための別のサイト・記事・1次情報が掲載されています。このソーシャルな部分と、ニュースとしての信頼性に関わる部分、両方を充実していくことがCLIPにとって、CLIPを利用していただいているみなさんにとって重要だと思います。

 この先の情報収集のあり方においては、ますますソーシャルメディアの役割が大きくなっていくでしょう。しかしかといって、しっかり信頼できるメディアの情報もなくては、何が正しいのか分からなくなったり、情報の取りこぼしが起きることもあり得ます。だからCLIPは、ソーシャルに面白い情報を収集する時間と、信頼できる情報を読む時間をつなぐ結節点となるようなサイトにしたいと考えています。「ソーシャルとニュースの架け橋」、この目標を改めて、新年の挨拶のかわりとさせていただきます。

2012年1月2日
SFC CLIP編集部 副編集長(技術部長) 藤澤伸