「七夕伝説」をご存知だろうか。忌まわしい伝説だ。不安に思う新入生も多いだろう。伝説が執行されビクビクする上級生もいるだろう。しかしこの伝説は本当なのだろうか? そこで今回は「七夕伝説」を科学的に検証する。1ヶ月短くなったし増える?

「七夕伝説」とは……?
「SFCに入学した新入生が、七夕祭までに彼氏・彼女ができない、その後二度と学内では彼氏・彼女ができない」という伝説。(七夕祭実行委員談)

七夕伝説は嘘? まずはアンケート

とりあえず周りにアンケートをとってみました。対象は、長期的な目線でみるために08年入学の4年生の男子10人、女性15人です。まずは七夕前に彼女を作れた男子、彼女ありと彼女なしをグラフにしてみました。

みんな七夕伝説うけてますね! そう簡単に彼女はできませんよ……。今度は女子バージョン。



お……? 女子のほうが少しパートナーを作れた人が多いですね。やはり女の子の方が経験豊富ということでしょうか。いずれにせよ、七夕前に彼氏彼女をつくるのはかなり難しい様子です。
 次に、1年生の七夕前に彼氏・彼女は出来なかったけど、その後、彼氏彼女ができた、伝説break!の割合を見てみましょう。



結構Breakしてますね。ただこれは4年生のデータなので、それなりに伝説継続していると言っていいでしょう。次は女子です。



伝説Breakしている人の方が過半数を超えた! 女子においてはかなり伝説をBreakしている人が多いですね。
 このデータからみると、男子は伝説の影響を受けやすく、女子は伝説の影響を受けにくいと思われます。

告白は出会って3ヶ月まで?!

ここにひとつの論文があります。タイトルは「恋愛における告白の成否の規定因に関する研究」。ざっくり言うと、告白成功にはどんな要素が必用かという内容の論文です。そしてこの論文に「告白までの期間」というカテゴリがあります。

~3ヶ月4~6ヶ月7~12ヶ月13ヶ月~
成功群40(41.24%)9(9.28%)14(14.43%)34(35.05) 97(100%)
失敗群13(18.84%)9(13.04%)12(17.39%)35(50.72%)69(100%)

ここでいうnヶ月とは、「知り合ってから告白までの期間がnヶ月」という意味です。4~6ヶ月、7~12ヶ月、13ヶ月~の期間においては、成功群と失敗群の数が半々なので、成功率は五分五分といったところでしょう。しかし~3ヶ月を見てみると明らかに違います。この期間だけでみると成功群40に対し失敗群13で、成功率は75%以上と格段に高いです。
 七夕祭は7月の第一週で、通常の新学期である4月からちょうど3ヶ月です。この論文で言う3ヶ月に当てはまります。
 つまりこの論文から、七夕伝説を言い換えると「SFCに入学した新入生が、同じく入学してきた新入生に対し、七夕祭までに告白しないと、成功率が下がる」となりそうです。

七夕伝説は男子にとって大事っぽい

上のアンケートから見ると、やはり男子は七夕伝説の影響を強く受けているようです。また、告白するのも(恐らく)男子の役割なので、そう考えると、上記の論文から立証された七夕伝説の信憑性も、男子に影響がありそうです。
 一方、女子は七夕祭後に彼氏ができた人も過半数を超え、伝説の影響を強く受けないようです。告白に関しては問題かもしれないですが、告白された時にOKを出せば問題ないでしょう。つまり七夕伝説に関して、女子は不安に思わなくてもいいかもしれません。でも七夕伝説の影響うけやすいと思われる男子は、少し焦った方がいいかもしれません。

[おまけ]そもそもSFC女子は彼氏ができやすい……?





最後にちょっとおまけですが、西田調査によりますと、SFCで彼氏ができたSFC女子は15人中10人。それに対し、SFCで彼女ができたSFC男子は10人中4人と、割合的に少ないです。
 つまり! SFC女子はモテるのに対し、SFC男子はモテないという仮説がたちました。今後、ぜひ調査してみたいなと思います。
[参考文献]
栗林 克匡 2004恋愛における告白の成否の規定因に関する研究 北星論集(社会福祉学部) 41号,p78